北海道で急増“恐怖のトゲトゲ” 実は「生態系被害防止外来種」その正体をあばく!
鋭いトゲを持つこの植物。
このトゲが危ないと視聴者の方から投稿がありました。
いま、北海道内各地の道端で広がっているトゲトゲの植物。
その正体とは?
(撮影した女性)「トゲがすごいんです。葉っぱがとがっていて、痛いんです」
固く鋭いトゲを持つ植物が近所の道端で増えていると、伊達市の女性から映像が送られてきました。
鋭いトゲに恐怖を感じているといいます。
(撮影した女性)「孫がいるので、孫にとっては凶器でしかないと。トゲトゲがひどくて恐怖を感じて。爆発的に増えている感じがします。どうしてこんなに増えちゃったんだろう」
急激に増えているというトゲトゲの植物。
その正体は一体何なのか?
専門家に聞いてみるとー
(札幌市博物館活動センター 山崎真実さん)「アメリカオニアザミでいいと思います」
トゲトゲの植物の正体は、アメリカオニアザミ。
ヨーロッパ原産のキク科の植物です。
環境省の生態系被害防止外来種に指定されていて、注意が必要だといいます。
(札幌市博物館活動センター 山崎真実さん)「鋭いトゲがたくさん生えているので、素手で触るのはもちろん危険。家畜にあげる飼料に種が混じっちゃって、偶発的に日本に入ってきた植物だとは思うので」
アメリカオニアザミは繁殖力が強く、すでに道内の広い範囲に生息しています。
札幌市内の歩道では、通行の邪魔になるほど生えている場所がありました。
(近所で働く男性)「危ないなあっていうことですかね。ぶつかったりとかしたら痛いんだろうなって」
札幌市では市民に駆除や処分を呼びかけています。
(札幌市環境局 白水彩調整担当課長)「いますぐに全部取るんじゃなくて、花だけハサミで落としてもらっておいて、もうちょっと涼しくなってからやるほうがいいかもしれないですね」
暑い今の時期は繁殖を防ぐため、花や綿毛を取り、涼しくなったら根っこを抜いて駆除することが理想だといいます。
道端で危険なトゲを見せるアメリカオニアザミ。
住民や自治体は対応に苦慮しています。