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旧日本海軍の偵察機「彩雲」を限定公開 戦争の悲劇今に伝える 河口湖近くの博物館 山梨・鳴沢村

2024年8月12日 18:57
旧日本海軍の偵察機「彩雲」を限定公開 戦争の悲劇今に伝える 河口湖近くの博物館 山梨・鳴沢村

 鳴沢村の博物館が第2次世界大戦中の日本の航空機を復元し、限定公開しています。

 今年は2021年から復元作業が行われている偵察機「彩雲」が展示に加わりました。

 鳴沢村にある「河口湖飛行舘」です。

 敷地内には有名な零式艦上戦闘機=ゼロ戦や旧陸軍の一式戦闘機「隼」など17機が復元、展示されています。

 中でも、今年注目を集めているのが旧日本海軍の艦上偵察機「彩雲」です。

 2020年にミクロネシアでかろうじて形を保って発見されたこの機体は博物館に運ばれ、翌年から復元作業がスタートしました。

 旧海軍で最も早いスピードを誇った「彩雲」の実物は世界で2機しかないといいます。

河口湖飛行舘 原田信雄 館長
「日本で戦争で使われた飛行機を展示する機会は全くない。ぜひこの機会に見てもらいたい」

 技術の粋を集めた航空機の生産は国力そのもの。

 復元された航空機は、日本が誤った道を進んだ太平洋戦争の悲劇を今に伝えています。

 博物館は「戦禍の中で世界最高水準の技術力を誇った日本の工場の底力を感じてほしい」と話しています。

来場者は
「職人的な機械作りや民間の工場の底力が細部に見て取れる。日本はこういう国なんだと(子どもには)知ってほしい」「非常に細かい作りになっているから、その分いい性能が出せたのだと思う」

 一般公開は8月末までです。

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