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「いやマジか…」 帰宅困難者も 浸水被害や道路崩落 各地に大雨の爪痕 山梨県

2024年8月8日 20:54
「いやマジか…」 帰宅困難者も 浸水被害や道路崩落 各地に大雨の爪痕 山梨県

 県内は7日夜、中北地域を中心に非常に激しい雨に見舞われました。

 一夜明け、各地で浸水被害や道路の崩落などの被害が明らかになっています。

 激しい稲光に叩きつけるような激しい雨。

 8日夜、県内は大気の状態が非常に不安定になり、中北地域を中心に大雨となりました。

 甲府や韮崎など5つの市には一時、土砂災害警戒情報が出され、甲府市飯田ではJR中央線のガード下が冠水し車2台が水没。

 人的被害は確認されていませんが、 各地で道路の冠水や停電などが相次ぎました。

 甲斐市北部では午後9時半までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとして、気象庁が記録的短時間大雨情報を発表。

 甲斐市大下条では道路の冠水で、動けなくなった車から運転手が救助される様子が見られました。

 一夜明けた8日も近くの保育園では床上浸水が確認され、朝から職員が泥まみれになった室内の片付けに追われていました。

保育園の職員は
「浸水した子どもたちのおもちゃや教材を全て出して、だめなものはだめと分けている状況です。数時間だけでこんなになってしまうんだなと思いました」

 このほか、県内では河川沿いの道路やのり面の崩落などが各地で確認されていて、関係機関が復旧を急いでいます。

 一方、8日夜は鉄道も大きく乱れました。

 JR中央線では約6時間半、JR身延線は約2時間半にわたり上下線の一部区間で運転を見合わせました。

 市川三郷町で「神明の花火大会」が開かれたこともあり、甲府駅には帰宅できず足止めされる人の姿が。

帰宅困難者は
「学校の帰りに勉強していこうと思ったら、電車が止まって家に帰れない状態です。受験前なのできれば早く家に帰りたかったですけど、しょうがない」


 「市川三郷町の生涯学習センターです。身延線が止まり、帰宅困難になった人のために避難所を開設し、町の職員が対応に追われています」

 花火大会の会場に近い市川三郷町の生涯学習センターの避難所には一時、最大で約1500人が留まり、15人が一夜を過ごしたということです。

避難した人は
「花火を見させてもらった後にいきなり大雨が降ってきて、電車が止まって帰れなくなってしまった。これからどうしようかなって」「いやまじかみたいな感じでした。電車が来ないのはどうしようって。それで体育館に移動することになって、毛布にくるまっている人が何十人かいた」

 甲府地方気象台によりますと、県内は8日も夜遅くにかけて大気の状態が不安定となる見込みです。

 気象台は低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害などに注意を呼びかけています。

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