インフルエンザ流行期に今年は「マイコプラズマ肺炎」も 同時感染に注意を 検査キットが品薄に
朝晩の冷え込みが厳しい季節となり、大阪ではインフルエンザが流行期に入りました。今年は「マイコプラズマ肺炎」も流行していて、同時感染にも注意が必要です。
22日朝、東大阪市にある小児科(藤戸小児科)では、子どもたちがインフルエンザの予防接種に訪れました。この日、午前の診察で9人がインフルエンザのワクチン接種を受けました。
保護者
「症状が悪化したら心配なので予防接種を受けに来ました」
大阪では先週月曜日(11日)からの7日間で、1医療機関あたりの患者の数が「1.97」人となり、流行が始まる目安となる「1」を上回りました。発熱の症状で受診した高校生は…
藤戸小児科・藤戸敬士 院長
「学校で休み、何人いた?」
高校生
「クラスだと、きのうは10人」
念のためインフルエンザと新型コロナウイルスの検査を受けましたが、結果は陰性でした。午前の診察では、発熱患者のうち1人にインフルエンザ陽性の結果がでました。
藤戸小児科・藤戸敬士 院長
「(インフルエンザ陽性が)本日1名出ましたので(今週は)5名。(流行は)少し早いかなという印象です。11月でインフルエンザ患者を複数人診ることは、過去には少なかったです」
急激に気温が下がり、インフルエンザの感染が広がり始める中、今年、特に注意が必要なのが、感染症の同時感染です。
発熱や倦怠感、長引くせきなどが主な症状の「マイコプラズマ肺炎」が今年流行していて、大阪府内の年間の患者の報告数は、今の集計方法になった1999年以降、すでに過去2番目の多さとなっています。
藤戸小児科・藤戸敬士 院長
「マイコプラズマ肺炎は、体に入ってから発症するまでの期間が長い。『ピークは越えてきた』という声は出てきていると思いますが、(流行が)始まったばかりという地域もあると思う。当然、マイコプラズマ肺炎と他の感染症が絡むことは、当然あり得る」
こちらのクリニックでも今年7月ごろからマイコプラズマ肺炎が流行していて、検査キットは品薄が続いています。引き続き、患者数が多い状況は続く見通しだということで、今後、インフルエンザとの“同時感染”にも注意が必要です。