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男子バスケ4選手“日の丸”着て買春…謝罪

2018年8月21日 0:25
男子バスケ4選手“日の丸”着て買春…謝罪

インドネシアでアジア大会に参加していたバスケットボール男子の日本代表4選手が、公式ウエアを着用して深夜の繁華街にいたなどの問題で、20日夜、アジア競技大会の代表認定を取り消されたバスケットボール男子の4選手が会見を行った。4人は、日の丸のついた公式ウエアで歓楽街を訪れ、買春行為をしたことを認め、謝罪した。

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午後8時すぎ―。

代表認定を取り消され、インドネシアから帰国したバスケットボール男子の4選手が会見を開いた。

永吉佑也選手(27)「このたびは私たちの軽率な行動により、多大なるご迷惑をおかけし深く反省しております。このたびは本当に申し訳ありませんでした」

日本代表選手だった4人が謝罪した軽率な行動とはどのようなものだったのか。

ことの始まりは16日。カタールとの試合で勝利をあげたあとのことだった。選手村に戻った4人は、食事をとるため外出した。その時、着ていたのは日本選手団の公式ウエア。

永吉佑也選手「(公式ウエアについて)胸には日の丸と五輪のマークが入っております。服装については、選手村内においては、基本的にJOCから配給された服を着ることになっています。また、練習会場、試合会場の移動においても、それを着ることになっていました。ただ、今回のように外食をする際のことについては、自分たちはしっかりと理解をしていませんでした。(Q:ご飯に行くだけだからいい?)ご飯に行くだけだったという認識でおります」

食事に向かったのは、選手村から10キロほど離れたブロックMと呼ばれる歓楽街。16日、試合を終えた選手たちは、公式ウエアを着用したままこちらの歓楽街を訪れていた。

永吉佑也選手「歓楽街という認識が、まず自分にありませんでした。スマートフォンを使い、焼き鳥の店を調べて、ただ現地に着いたら、きれいにされている女性の方々が多くいて、そういう街なんだなということは、すぐ自分で感じることができました」

公式ウエア姿の4人は日本食の店に入り、焼き鳥などの食事をとり、酒を飲んだという。そして食事のあと、問題のある行為におよんでいた。

永吉佑也選手「まず食事を終えたあと、私たちは2軒目を探そうと思い歩いていました。現地の女性の方々から声をかけられて、そこに現地の日本人の方が現れて、何を話しているのか聞いてもらったところ、『あっ、そういうことなのか』と認識し、少しの交渉があったと思います。その後、ホテルへ行ったという流れでございます」

Q:買春行為だという認識はあった?

永吉佑也選手「自分たちの認識の甘さが出てしまったと反省をしております」

公式ウエアを着た状態での買春行為。

Q:公式ウエアを着ながらそういうことをするというところが理解しがたいが?

永吉佑也選手「自分がしっかりと考えて、行動ができていなかった」

橋本拓哉選手(23)「道中にも、自分たちの服装を見て『これいけないんじゃないかな』と思いつつも、やはり、浮ついた気持ちでそういう経緯にいたりました」

4人はJOC(=日本オリンピック委員会)が定める行動規範に違反したとして、代表選手の認定を取り消され、公式ウエアも返却させられた。

佐藤卓磨選手(23)「幼い頃から、日本の国旗をつけてバスケットをすることを、ずっと、ずっと夢にもっていました。全国民の皆様に泥を塗るような行為をしてしまったことに対して、深くおわび申し上げます。本当に大変申し訳ありませんでした」

今村佳太選手(22)「少しなりのうぬぼれだったりが、あったのではないかと私は思っています。誠に申し訳ありませんでした」

会見で何度も頭を下げた4人。

会見に同席した日本バスケットボール協会の三屋会長は―。

三屋裕子会長「自覚のなさの、特に日の丸をつける自覚のなさ。本当に隣で聞いてて涙が出るくらい、こんなに自覚がなかったのかという、そこは我々も反省しなきゃいけないことなんですね」

4人が帰国したバスケットボール男子は、残りの8人で大会に参加するという。

2年後に東京五輪を控えるなかで起きた不祥事。バスケットボール男子は、それまでに意識を改善して再び立ち上がることができるのか。