金銀銅杢目金の展示会始まる
秋田市の金属工芸作家林美光さんの作品展が秋田市で始まりました。異なる金属を重ねて模様を描く秋田で生まれた金銀銅杢目金。制作に4年を要した作品も展示されています。
こちらが江戸時代に秋田で誕生した金属工芸、金銀銅杢目金です。金銀銅杢目金は、その名前の通り、金・銀・銅・黒銅・赤銅の5種類の板を重ねて、高温で溶かし削ったり伸ばしたりして杢目模様を描き出す工芸です。作品を一つ作るには少なくとも数か月かかるといいます。
会場には、秋田市の金属工芸作家林美光さんの作品およそ40点が展示されています。金銀銅杢目金の技法は一度は途絶えてしまいましたが林さんが復活させました。
こちらは最新作。香を焚く際に用いる薫炉です。金属を50枚重ねて杢目金を作り、さらに金を定着させた銀線細工で装飾しました。制作に4年を費やしました。現在86歳の林さん。今でも多い時で1日12時間、作品作りに没頭しているそうです。
林美光さんの作品展は8日月曜日まで秋田市のアトリオンで開かれています。