発生したら大きな被害が…石油コンビナートで地震による火災を想定した訓練 反省点などを確認
秋田市の石油コンビナートで、地震による火災を想定した訓練が行われました。
火災が発生すれば大きな被害が出ることが予想されるコンビナート災害。
参加者は、万が一に備えて、初動の対応や関係機関との連携などを確認しました。
秋田市寺内の石油コンビナートにある東西オイルターミナルでは、主に県内のガソリンスタンドに送るレギュラーガソリンやハイオクガソリンなどを保管しています。
「報告します、ナンバー6ハイオクタンクより漏油を発見、そのほか付近防衛堤に破損を発見しました」
「よしっ」
8日は、県や警察、消防などによる訓練が行われました。
県の沿岸を震源とする震度6強の地震が発生し、構内を点検したところ、ガソリンの保管タンクから油が漏れているのを発見、火災が発生したという想定です。
参加者は速やかに消防に通報し、初期消火にあたりました。
万が一火災が発生すればコンビナートの外にも燃え広がる恐れがあるほか、ガソリンを届けられなくなり、県民の生活にも大きな影響が出ます。
被害を最小限にとどめるためには、関係機関が連携し、いかに早く火災に対応できるかが重要です。
東西オイルターミナル秋田油槽所 和泉公徳 所長
「消防と防災センターと合同なんですけども、意思疎通がなかなか難しかったのかなと、車両の方も音が大きいと聞こえづらかったので、そういった点、今後の反省点として生かしたいなと思っています」
また、8日は、海上での訓練も行われました。
コンビナート横の運河に油が流れ出したという想定で、専用の道具を使った回収の手順を確認しました。
県内では、秋田市と男鹿市の合わせて3か所で石油を保管しています。
主催した協議会は、「今後も定期的に訓練を行い、対応力を身に付けるとともに、防災意識を高めていきたい」と話しています。