能代市を水素社会の中心地に!市がJAXAや大学とプロジェクトチーム立ち上げ
能代市が、水素に関する事業や研究の拠点の整備に向けたプロジェクトチームを、宇宙航空研究開発機構・JAXAなどと連携して立ち上げました。
市は水素関連の企業を誘致し、実験や研究を行う学生も呼び込むなどして、活性化につなげたい考えです。
プロジェクトチームを立ち上げたのは、能代市とJAXA、それに再生可能エネルギー関連の研究に力を入れている秋田大学と早稲田大学です。
チームの発足式が19日に行われ、水素に関する事業や研究の拠点の整備などを目指す「水素ラボ構想」を発表しました。
構想によりますと、プロジェクトチームは、JAXAの能代ロケット実験場の液体水素貯蔵タンクから出るガスを回収して、燃料として再び使えるようにする設備をつくります。
生み出した燃料を水素関連の企業に提供して、製品の開発などに生かしてもらいたい考えです。
また、実験場内に、水素関連の実験や研究を行う企業や学生の拠点を新たに整備し、専門的な教育や人材の育成にも取り組むことを目指しています。
能代市は、JAXAと2つの大学と連携して構想を進め、エネルギーのまちとして、地域の活性化も図りたい考えです。
能代市 齊藤滋宣 市長
「この再生可能エネルギーを活用して、CO2を出さない形で、水素社会っていうものを目指していくっていうのは、時代の流れ、時代の要請だと思っていますので、その中心に能代がなれたらいいなと思っています」
地球温暖化の原因になる温室効果ガスの排出削減に向け、「水素社会推進法」が今の国会で成立するなど、国も水素の活用に向けた機運を高めようとしています。
プロジェクトチームは、まずは構想の実現に向けた調査やインターネットサイトの開設を進める方針です。