倒れたら停電や断水の恐れも…東北電力ネットワークが伐採進める
東北電力ネットワークは、強風や雪の重みで倒れて停電につながる恐れのある樹木を事前に切り倒す取り組みを、県内4つの市や町と連携して進めています。
21日は、美郷町の伐採現場が報道機関に公開されました。
停電を防ぐための伐採作業が行われたのは、美郷町千屋の町道脇の林です。
東北電力ネットワークは、強風や雪の重みで倒れて停電につながる恐れがある樹木を事前に切り倒す取り組みを、市や町と連携して進めています。
多くの杉の木が並ぶ場所の電線からは、すぐそばにある町の水道施設にも電気が供給されています。
美郷町によりますと、3年前の1月に道路をふさぐように木が倒れて停電が発生。
水道施設の水の量を調整する弁が動かなくなり、一時、断水につながりかねない状況になったということです。
昨年度、県内で発生した停電は、207件です。
そのうち45件は倒木が原因で、その多くが、12月から2月の冬季間に集中しているということです。
東北電力ネットワーク 大曲電力センター 佐々木卓 所長
「樹木の中をかいくぐっているような線路もたくさんありますので、そういった場所についても、今回の工事場所のように倒木のリスクの少ない線路にしていきたいなという風に考えています」
東北電力ネットワークでは、停電を未然に防ぐための伐採を行うため、美郷町をはじめ、県内4つの自治体と協定を結んでいます。
今後は、ほかの市町村とも連携し、より安定的な電力供給に努めたい考えです。
伐採作業は来月、仙北市でも行われます。