窃盗目的か? 田んぼアートに設置した募金箱が長期間 複数回にわたって壊される被害 維持管理する団体 "次は警察に届ける"
バドミントン女子ダブルスで銅メダルに輝いたシダマツペアの志田千陽選手の出身地=八郎潟町では、2人の活躍をたたえる田んぼアートが、今も見る人を楽しませています。この田んぼアートの維持・管理に必要な寄付を集める募金箱が、これまで何度も壊されていたことがわかりました。
八郎潟町が誇るアスリート=志田千陽選手のペアを応援しようと、町の有志がつくった今年の田んぼアート。
稲刈りのあと、再び芽が出て成長するひこばえによって、またはっきりと絵柄が浮かび上がっています。
維持・管理を担っているのは澤石正廣さんをはじめとした町の有志でつくる「八郎潟町田んぼアート推進の会」です。
田んぼアートの維持・管理には町からの補助金が出ていますが必要な経費の全てをまかなうことはできないといいます。
「ええ!ここまでやるかって感じ」
維持管理のための寄付を集める募金箱の異変に気が付いたのは8月のことでした。
澤石さんたち町の有志が募金箱を見に来た時、錠前が壊されなくなっていました。
「ドライバーでここ開けてら」記者「開けようと試みた跡」「んだねこれは、ペンキ塗ってるからこうなるわけない」
この場所に設置した募金箱はそれ以前にも複数回にわたって壊される被害に遭っているといいます。
澤石さん
「やめる、やめてほしいし、たぶん、名乗りは出ないでしょう。もう何年も前からやってて」
募金箱から寄付金が盗まれている可能性がありますが、もともといくら入っていたのかわからないため被害届は出していません。
警察は、「器物損壊や窃盗の可能性もあるが被害届が出ていないため本格的な捜査には着手していない」と話しています。
「八郎潟町田んぼアート推進の会」は、次に同じような被害があった場合は警察に届け出ることにしています。