家庭の天ぷら油を航空燃料に 中部国際空港と愛知・東浦町が協定
中部国際空港と愛知県東浦町が連携し、使用済みの食用油から航空燃料をつくる取り組みを始めると発表しました。
25日、中部国際空港と東浦町は、家庭から捨てられる天ぷら油などの食用油を回収して、SAF(サフ)と呼ばれる航空燃料をつくって循環させるための協定を結びました。
SAFは、従来の航空燃料と比べて二酸化炭素の排出量を80%ほど削減することができるため、世界の航空会社が飛行機の燃料として活用を進めているほか、世界の空港も利用を促しているということです。
協定では、東浦町の家庭や給食センターなどから年間約6000リットルの使用済み食用油を回収し、大阪府堺市に完成する工場で2025年3月までにSAFの生産を開始するとしています。
中部国際空港と東浦町は、この取り組みで航空業界の脱炭素化に貢献したいとしています。