“18歳成人式”に新市長「速やかにやめる」 わずか2回で見直す考え 市民から賛成と戸惑いの声 三重・伊賀市
21日朝、伊賀市役所に初登庁した稲森稔尚新市長。
11月10日に投開票された市長選挙で現職候補らを破り初当選を果たしました。
就任初日、早速表明したことが…。
伊賀市 稲森稔尚市長:
「3世代そろってこれだけはやめてほしいという声も聞いたので、18歳成人式は速やかにやめる」
前の市長のもと、去年から始まった18歳成人式。
民法改正で成人年齢が引き下げられたことに合わせ、18歳を対象に成人式を開くというもので、去年と今年それぞれ5月に2度開催されましたが、市民からは否定的な声が上がっていました。
こうした声を受け、稲森市長は来年5月に予定されている18歳成人式を中止し、20歳を対象にした式典に見直す方針を示したのです。
伊賀市 稲森市長:
「(これまでの市政が)若者の声を受け止めてこなかったのは紛れもない事実なので、そこはしっかり正していかなければいけないということだと思います」
実際に市民に聞いてみると…。
伊賀市民:
「20歳に見直してほしいと思ってます。全国的に20歳の方が多いと思いますし、それと同じようにしてあげたい」「高校出てまたすぐゴールデンウイークに帰ってきてとか結構忙しいし、お金もまとまってかかる時期」「(20歳に)戻した方が私はいいなって思ってます」
一方、わずかな期間での変更に戸惑いの声も。
伊賀市民:
「困惑する。法律が18歳でしょ? その通りがいいのかなと思うけど」
市は今後、すでに振袖のレンタルなどを契約した18歳の新成人に対してキャンセル料の補償などを検討するとしています。