京都で説明会開催へ 新幹線敦賀以西の延伸 京都府知事「新幹線が初めて通る所とは違う」 建設費の地方負担軽減も要望
与党の整備委員会は10日、地下水への影響などに懸念を示している京都府知事と京都市長と京都府庁で面談し、地元での説明会開催に向け協力していくことで合意しました。
■与党整備委員会 西田昌司委員長
「国の方から情報を説明させていただきたい。その機会を作るために知事と市長に協力をもらいたい」
与党整備委員会の西田昌司委員長らは10日、京都府庁を訪れ、京都府知事と京都市長と面談し、地下水への影響について情報発信を行っていくため、協力を求めました。
北陸新幹線の敦賀から西への延伸を巡っては、地下水への影響を懸念する京都の反発を受けて、新年度からの認可・着工が見送られました。住民の不安を払拭し、沿線の京都の理解を得るため、与党整備委員会では国土交通省や鉄道・運輸機構に対して、科学的根拠に基づいた情報を発信するよう求めています。
■与党整備委員会 西田昌司委員長
「知事、市長からも協力すると回答をもらった。日程を調整しながら、速やかに説明会ができるようしていきたい」
一方、京都側は国策としての必要性は認めた上で、住民から理解と納得を得られるよう丁寧な説明を求めました。
■京都市 松井孝治市長
「京都市内で過去に地下トンネルを掘られて井戸水が枯れたという意識を持っている人も多い。市民の体験的な納得も得る必要があると話した」
さらに、建設費の地方負担についても軽減を求めました。
■京都府 西脇隆俊知事
「すでに東海道新幹線が通っている京都としては、新幹線が初めて通る所とは違うという事情を考えてもらって、従来の制度にとらわれずに負担について検討いただきたい」
延伸のカギを握る「京都の理解」。国交省などは説明会の時期や方法について、京都と調整を進める方針です。