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14年半で地球2周分!毎日歩く75歳男性は理髪店主 きっかけはダイエット 20キロ減量した今も歩き続ける 福岡

2024年2月12日 18:09
14年半で地球2周分!毎日歩く75歳男性は理髪店主 きっかけはダイエット 20キロ減量した今も歩き続ける 福岡
14年以上毎日歩き続ける75歳男性

歩いた距離8万キロ以上を、60歳からの14年半で達成した男性が福岡県苅田町にいます。雨の日も風の日も休まず、長年歩き続ける秘けつとは何なのでしょうか。

午前2時、気温は3.5℃です。

■理髪店主・庄野新一さん(75)
「おはようございます。(Q.きょうも行くのですか?)頑張って行きます。(Q.どのくらい歩く?)10キロです。10キロは最低。」

福岡県苅田町に住む庄野新一さん(75)は、60歳の時にダイエットのためにウォーキングを始めました。

■庄野さん
「8万キロ強ですね。地球2周分歩きました。」

去年の秋、60歳からの14年半で距離は8万1791キロ、歩数にして1657万歩に達しました。

■庄野さん
「ウォーキングを休む理由がみつからない。やめる事は全く考えたことがない。」

ウォーキングの達人に、長年歩き続ける秘訣を伺いました。

苅田町にある理髪店『ヘアーサロンしょうの』で、庄野さんは長年にわたって地元の人たちの髪をカットしてきました。

■庄野さん
「(Q.開店して何年?)48年です。(Q.奥さんと一緒に?)はい。京都で知り合って、福岡に帰ってきたのが僕が23歳、妻が24歳の時。それからずっとふたりで。(ウォーキングを始めたきっかけは?)お客さんの勧めです。歩いたらどうかと。」

ダイエットのために始めたウォーキングで、60歳の時88キロあった体重は、現在68キロになりました。食事制限はしたことが無いそうです。

■庄野さん
「(Q.茶わんが大きくないですか?)大丈夫。」
■妻・美和子さん
「大きいです!」

庄野さんのウォーキングに同行させてもらいました。

■庄野さん
「(Q.どのくらい歩く?)10キロです。10キロは最低。日によって20キロ歩くこともあります。きのうは25キロくらいです。(すごく姿勢がいいですね。)自分では考えたこともない。こうしようと思ったこともない。(Q.1日の最高距離は?)110キロです。」

110キロは、福岡市から熊本市ぐらいの距離です。18時間半で歩いたそうです。

■庄野さん
「(Q.ウォーキングは毎日?)毎日です。雨風は全然問題ない。(Q.最後に休んだのは?)平成28年だったかな、尿道結石になりまして。(荒天でも)絶対に行きます。」

およそ2時間半、庄野さんは13キロ以上歩いて戻ってきました。午前4時半、大好きなパンを焼いて朝食の準備です。

■庄野さん
「(Q.こんなに食べる?)朝・昼・晩ちゃんと食べます。」
■妻・美和子さん
「食べます!」

この日の朝食は、奥さんが作ったサラダに、大好物のマーマレードがたっぷりのトースト2枚です。

夕方4時、営業を終えた庄野さんは再びウォーキングへ出かけます。

■庄野さん
「調子のいい時は7・8キロ。短い時で5キロちょっと。けさ13キロ歩いて1日に20キロ歩こうと思ったら、(今から)7・8キロは歩かないと。(Q.これを毎日?)14年半。(Q.毎日続ける秘けつは?)記帳して楽しむこと。自分がどれだけ歩いたかを記録に残す。」

毎日必ずすること、それは記録を詳細にノートに書きとめておくことです。

■庄野さん
「きょうの歩数・距離・時間・消費カロリーをつけています。(Q.コースも?)コースも書きます。まとめて書くことは絶対ないです。毎日つけます。」

14年半、1日も欠かさず「歩いた記録」を書きとめてきたからこそ、8万キロ以上歩いてこられたと庄野さんはいいます。

■庄野さん
「自分の“足跡”みたい。頭の中で描く“思い出”よりも書いたほうが残る気がします。」

昨年末、ある目標が達成間近とのことで、同行させてもらいました。

■庄野さん
「令和5年の(年間距離)8000キロがきょう達成できると思います。」

以前は年間4000~5000キロだったペースが年々上がり、ついに年間8000キロに到達するというのです。年間8000キロは、毎日22キロ歩かないと到達できない数字です。

■庄野さん
「記録、記録って、記録を重要視しているわけではなかった。結果的には(距離が)増えていってます。」

毎日22キロ歩くためには、家族の理解と協力も必要だったと庄野さんは振り返ります。

■庄野さん
「これで(年間)8000キロの目標が達成できました。」

ひとつの目標だった年間8000キロを歩いた庄野さんに、新しい目標を聞きました。

■庄野さん
「妻の体調がいい日と悪い日がある。そちらに気を使うことも大事。今まで僕がわがままをさせてもらった。お返しができれば。」

2人の時間を大切にするため、今後はウォーキングの距離はきっと短くなるとのことでした。