【発見】厳しい残暑が続くなか 長袖・クリ拾い・フルーツ・サンマ 秋を探してきました 福岡
朝晩は気温が下がり、過ごしやすさを感じる方も多いのではないでしょうか。日中は厳しい残暑が続く中ですが「小さい秋」を探してきました。
■奥村誠悟記者
「午前8時30分の福岡市・天神です。暑さも和らいで、長袖の上着やシャツを着て通勤する人の姿も見られるようになりました。」
5日朝の福岡県内の最低気温は、福岡市では25℃を上回ったものの、そのほかの場所ではこれを下回り、過ごしやすい朝となりました。
■会社員
「日陰とか涼しくなってきましたね。今までクールビズだったのですが、カッターシャツ、ジャケットを着始めました。」
「朝早く起きた時に自転車に乗っていると風が気持ちいいです。神社に行くことが好きなので、紅葉の写真とか撮りたいなと思っています。」
厳しい残暑の中でも、少しずつ感じられるようになった秋の気配。佐賀県伊万里市で5日、行われていたのはクリ拾いです。
■中村安里アナウンサー
「たくさん落ちていますね。取れました、きれいなクリです。」
クリの木は140本で、地域の高齢化に伴う人手不足で管理が行き届いていなかったため、去年から「クリ拾い」のボランティアを募るようになりました。
■中村アナウンサー
「1時間で、このくらい拾えました。」
参加者は1人1キロまで、無料で持ち帰ることができます。1キロを超えた分は、子ども食堂や地元の洋菓子店などに寄付する仕組みです。
■伊万里市 黒川コミュニティセンター・石丸利太さん
「(クリ林は)もともとは、ほったらかしです。なんとか活用したいなというのがあります。」
■参加者
「夢中で拾いました。」
「クリおこわとか、クリごはんにしようかと思っています。」
ボランティアによる「クリ拾い」は10月中旬までで、参加には事前予約が必要です。
秋の実りは、別の場所でも感じることができました。
■阿部まみアナウンサー
「果物コーナーは多くの人でにぎわっています。イチジク、丸々としておいしそう。」
福岡県糸島市の産直市場では、イチジクやブドウなど秋の味覚を代表する果物が店頭に並んでいました。
■伊都菜彩・藤川秀則 課長
「(ブドウは)ことしは梅雨明けから雨が少なくて、高品質な品物ができています。」
今シーズンは猛暑や台風の影響が懸念されましたが、例年以上の出来だといいます。中でもブドウは人気を集めていました。
■群馬から訪れた人
「これ、あま伊都(いと)ブドウ。飛行機に乗ってわざわざ来ました。」
県外からも買いに訪れるほどの人気だという、糸島産ブドウのオリジナル品種「あま伊都」。九州大学の研究グループが、マスカットと巨峰を掛け合わせて開発しました。
■阿部アナウンサー
「甘い。ブドウ特有の酸味はほとんどありません。ジュースを飲んでいるような感じです。」
ブドウは9月末ごろまで、店頭に並ぶということです。
さらに「秋」の味覚で忘れてはいけないのが、サンマです。福岡市東区のスーパーに並べられていたのは、ことし取れた北海道産のサンマ、1匹322円、2匹だと540円です。
■ゆめタウン博多・木村拓哉 主任
「ことしは近海でサンマが取れていて、漁船も何回も何回も往復するようになっていて、安定的に供給できるようになっています。」
こちらのスーパーでは去年の倍近く仕入れができていて、1匹あたり100円ほど安くなっているといいます。
■購入した人
「夫がサンマを先日から食べたがっていたので。昔と比べたら高いのですが、去年・おととしと比べたら買えるんじゃないかな。秋の味覚ですし。」
店によりますと、10月末まで安定的に店頭に並ぶ見通しだということです。
少しずつ秋めいてはきたものの、当面、日中は厳しい残暑が続く見込みで、本格的な秋の訪れはもう少し先になりそうです。