息子の建設会社が1億円の請負契約 議員の辞職勧告決議案を可決 福岡・川崎町議会
福岡県川崎町の議会で議員への辞職勧告決議案が14日、可決されました。議員の息子の建設会社が町の条例に違反し、総額1億円あまりの請負契約を町と結んでいました。
■寺田 響 町議
「1億以上ものお金が動く、そして今回指摘があって、ようやく当たり前の姿になった。繁永議員は議員として大きく資質を欠けるものだと判断いたしました。」
川崎町の政治倫理条例違反を指摘されたのは、繁永英樹議員(53)です。
先週公表された町の政治倫理審査会の報告書などによりますと、繁永議員の息子が代表を務める建設会社は2012年度からの12年間で7件、総額1億円あまりの工事請負契約を町と締結していたということです。
川崎町の政治倫理条例では、議員の1親等や同居の親族が代表になっている会社が、町と請負契約を結ぶことを認めていません。
条例違反を指摘された繁永議員には、12月議会最終日の14日、辞職勧告決議案が提出されました。
これに対し、条例違反が疑われるのは繁永議員だけではないと訴え、決議案に反対する議員もいました。
■政時 喜久美 町議
「1人だけね。繁永議員がどういうわけか知らんけどターゲットにされておりますが、そんならあんた、同じ議会でお互い足引っ張り合いっこするならば、我々も徹底してからね。匿名ではなくて実名で挙げますよ。」
採決の結果、繁永議員への辞職勧告決議案は賛成多数で可決されました。
決議に法的拘束力はなく、繁永議員は取材に対し「真摯に受け止め反省している。辞職については後援会や親族と相談して考えたい」と話しています。