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【さあ、投票へ。】衆院選の立候補者①福岡8区と福岡11区 ベテランに新人が挑む構図

2024年10月16日 17:46
【さあ、投票へ。】衆院選の立候補者①福岡8区と福岡11区 ベテランに新人が挑む構図

衆院選の投開票は27日です。福岡の各選挙区でも論戦がスタートしています。福岡8区と11区はそれぞれ、自民党のベテラン議員に新人が挑む構図となっています。

まずは、直方市や飯塚市などを選挙区とする福岡8区です。届け出順に、自民前職・麻生太郎氏 (84)、無所属新人・森田俊文氏(61)、共産新人・河野祥子氏(44)の3人が立候補しています。

前職は、自民党の最高顧問に就任したばかりの麻生太郎さんです。9月に84歳になりました。

■自民前職・麻生太郎氏 (84)
「昭和54年、38歳で皆さん方のご支援をいただいて、衆議院に初当選をさせていただきました。この国に生まれて良かった、筑豊に踏みとどまって良かったと思える日本をつくっていきたいと思っています。麻生太郎、まだまだ頑張ります。」

15回目の当選を目指し、意欲を燃やしていました。

「重鎮」に初めて挑むのは、ジャーナリストで無所属の新人、森田俊文さんです。既存政党以外の受け皿を目指し立候補しました。

■無所属新人・森田俊文氏(61)
「今回、麻生太郎大先生のもとで、麻生先生の胸を借りるということで、立候補いたしております。この8区全体見渡してみると、どんどん衰退していっています。つまり、一番急がないといけないのは地方創生ではありませんか。」

共産党の新人、河野祥子さんは麻生さんと3度目の対決です。税収のあり方について、与党を批判します。

■共産新人・河野祥子氏(44)
「麻生太郎さんも内部留保を(税収にして)賃金に回すことは経済にとって重要だ、そういった趣旨のことを発言されているんですね。しかしながら、大企業から企業献金をもらっている自民党・公明党政権では、こういった税金の集め方を変えることは到底できるはずもありません。」

続いて、田川市や行橋市など15市町村を選挙区とする福岡11区です。画面左から届け出順に社民新人・志岐玲子氏(71)、自民前職・武田良太氏(56)、維新新人・村上智信氏(55)の3人が立候補しています。

前職は、元総務大臣で8期目を目指す自民党の武田良太さんです。いわゆる“裏金問題”では、自身も不記載があり「党の役職停止1年」の処分を受けました。

■自民前職・武田良太氏(56)
「自民党が起こした事案で、多くの国民の政治不信を招くことにいたりました。心からお詫びを申し上げたいと思います。私も石破内閣をつくった大いなる責任者の一人であります。賃上げをするためには、中小企業や零細企業に思い切った投資をしていかなければならない。これをすぐにですね、経済対策として11月中に仕上げていかないかんのです。」

社民党の新人、志岐玲子さんは2度目の出馬です。初日は自民党政治からの脱却を強く訴えました。

■社民新人・志岐玲子氏(71)
「自民党の、この続く政治の中で政治への信頼がどんどん失われていった。自民党を、自民党の政治を終わらせるとともに、政治への信頼、これからの新しい政治、その思いを皆さんとともにかき立てていって、日本の社会、日本の政治を新しくし、皆さんが笑顔で日々を過ごせる、そんな社会にしていきたい。」

元・経済産業省の官僚で、武田さんと3度目の対決となる村上智信さんは今回、日本維新の会から出馬しました。政治とカネの問題が争点となる中、クリーンな政治の実現を訴えます。

■維新新人・村上智信氏(55)
「企業・団体からの献金の禁止、そして国会議員の歳費の3割削減、これを公約として掲げております。政治とカネの問題は全国的な問題であるとともに、この地域の問題でもあります。何もやましいことがなければ公開すればいいのに、そういうことをしっかりやらない、何か問題があるんじゃないか。懐にいれたのかなと疑わざるを得ない。」

これまでの“実績”を武器に戦うベテラン議員に対し、新人たちは古い政治からの脱却を旗印に訴えを続けています。