小林製薬の紅麹サプリを1年以上飲み続けた男性「怖い」 県内で51人が健康被害を訴える 腎臓の異常を判断するポイントは 福岡
小林製薬の紅麹を巡る問題で、福岡県内でも健康被害を訴える人が相次いでいます。問題となっているサプリメントを1年以上飲み続けていたという福岡県内の男性がFBSの取材に応じ、不安と怒りを打ち明けました。
■福岡県に住む男性(49)
「私も1年以上服用しているので、何か症状が出てこないかとか、死者も何名かいらっしゃるので非常に怖いです。不安でいっぱいですね。」
福岡県大野城市に住む49歳の男性は、コレステロール値の高さが気になっていたため、1年以上前から小林製薬の紅麹コレステヘルプを飲み始めました。
その後、コレステロール値がわずかに下がったことから、男性は使用中止呼びかけの前日まで、適量とされる3粒を毎朝かかさず飲んでいたといいます。
■男性
「コレステロール関係なく怖いですね。他の病気が引き起こされるのではないかというのが不安で。小林製薬さんだから信頼して買った。健康のためにと思って買っていたのが、むしろ逆やったっていうのがですね。かなりショックやし、騙されたっていうか。うん、もう、腹が立ちますよね。」
小林製薬の紅麹をめぐっては、摂取した人の腎機能の低下などが報告され、全国で157人が入院、5人が死亡しています。
男性に目立った体調不良はなく医療機関は受診していませんが、少し気になることもあるといいます。
■男性
「はっきりは分からないですが、久しぶりにマッサージに行ったときに足のむくみが気になりますねとは言われました。腎臓が普段(の生活)では分からないので、検査を受けてみないと何とも。」
問題の紅麹サプリが腎臓にどのように影響しているか、まだ分かっていませんが、腎臓の異常を判断するポイントを専門医に聞きました。
■北九州市立八幡病院 腎臓内科・宮﨑三枝子医師
「一番はおしっこの異常。濁っているとか、赤黒いとか、泡が立っているとか。症状としてはむくみ、頻尿、夜間尿、体がだるい。そういった症状で何かおかしいなと思ったら、急いで病院に来られてください。」
福岡県内では2日までに51人が健康被害を訴え、このうち、すでに退院した人も含め7人が入院しました。
男性は今回の問題で、小林製薬の対応の遅さにも怒りをあらわにしました。
■男性
「自主回収をするまでに2か月ぐらいあったというのが、一番そこが腹が立ちますね。なんでもっと早くしなかったのか、情報を広めなかったのか。それなら2か月間、飲まずに済んでいたので。そこのところがちょっと憤りを感じます。検査費用の面などで今後の対策をきちんと説明してほしい。」
小林製薬は原因の成分について、青カビから発生し毒性が非常に高いとされる「プベルル酸」の可能性があるとしていますが、国はさらに詳しい調査を進めています。