福岡県春日市が新幹線で町おこし 車両基地を一望できる公園や返礼品に500系グッズも
10月から春日市で、“あるもの”を使った町おこしが始まっています。まさに、“地の利”を生かした取り組みです。新たに誕生したスポットやふるさと納税の返礼品を取材しました。
小さなお子さんがくぎづけになっているのは、新幹線です。
■石田旭昇アナウンサー
「すごい!たくさん新幹線が並んでいます。かっこいい。8台ぐらいありますかね。やっぱり大きいですね。」
福岡県春日市が10月から始めた、新幹線での町おこしの一環です。
車両の整備などを行う博多総合車両所を一望できるスポットが誕生しました。
■石田アナウンサー
「新幹線の見える丘。そのままですね。」
新幹線がきれいに見えるよう、わざわざ公園の一部を高く整備したといいます。
■石田アナウンサー
「どうしてこの名前に?」
■春日市 都市計画課・横山大吾 主任
「もともとこの場所が、“新幹線が見える場所”として市民から親しまれていた。今回丘をつくったことで、今後も親しんでもらえるように『新幹線が見える丘』という名前に。」
公園が整備される前から来ていたという人に話を聞きました。
■訪れた人
「子どもも乗り物が好きなので。(新幹線が)よく見えてうれしい。(以前より)見晴らしが良くなってうれしいです。」
子どもも大興奮のこの丘、実は“あるもの”の上につくられています。
■石田アナウンサー
「原遺跡とありますが、ここに遺跡があった?」
■横山主任
「この下に遺跡があります。」
「1メートルぐらい眺望がよくなるように土を盛りました。」
■石田アナウンサー
「下に遺跡があるのは大丈夫ですか?」
■横山主任
「発掘調査は終わっているので問題ありません。」
『新幹線の見える丘』が、目指していることを聞きました。
■横山主任
「春日市民のみならず、全国各地の新幹線を愛する人に集まってもらって、春日市西部の活性化につながれば。今後はさらなる発展を期待して、展望台や駐車場を整備していきたいと考えています。」
新幹線での町おこしは、これだけにとどまりません。
車両の製造に関わる会社では、『ふるさと納税』に注目しました。
■石田アナウンサー
「新幹線のグッズがずらりと並んでいます。10月から始まった、ふるさと納税の返礼品です。」
春日市の新たなふるさと納税の返礼品、500系新幹線のグッズです。JR西日本の協力のもと、10月に誕生しました。
■JR西日本新幹線テクノス・草場康 課長
「さっそく購入している人がたくさんいます。この商品は少しマニアックですが、新幹線に興味がある人にもご購入いただければ。」
新幹線に実際に使われていたものや、特注のたき火台など、返礼品でしか手に入りません。
春日市は、新幹線の聖地となるのでしょうか。
ちなみに、博多総合車両所では、見ると幸せが訪れるというドクターイエローも見ることができるそうです。
そんなドクターイエローをいつでも見られて、食べることができる商品も登場します。春日市の和菓子店『富貴』が10月15日(日)から発売する『博多カステラ みるく&発酵バター』は、包装紙にドクターイエローがデザインされています。
16日(月)からは、博多駅の『おみやげ本舗』や『おみやげ街道』でも買うことができます。