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容疑者2人の顔や証拠品など写真データ160枚が入ったSDカードを紛失 内部規定に反する持ち出しが常態化 福岡県警

2024年11月7日 21:50
容疑者2人の顔や証拠品など写真データ160枚が入ったSDカードを紛失 内部規定に反する持ち出しが常態化 福岡県警
粕屋警察署

福岡県警は、容疑者の顔など約160枚の写真データを入れたSDカード1枚を紛失したと7日、発表しました。内部規定に反する持ち出しが常態化していたということです。

福岡県警によりますと、5日午前、粕屋警察署の生活安全捜査課で、保管用キャビネットを課長が定期点検した際にSDカード1枚がなくなっていることに気づきました。

このSDカードには、9月中旬から10月にかけて撮影した容疑者2人と容疑者の親族1人、参考人1人、そして証拠品などの写真データ約160枚が入っていたということです。写真以外の、個人が特定できるような情報は入っていないということです。

管理簿の記録では最後に持ち出されたのは10月11日で、その日のうちに課長がカードを確認してキャビネット内に戻されています。その後、持ち出しの記録がないまま所在が分からなくなったということです。

福岡県警の内部規定では、持ち出す際には庁舎内でも課長のチェックが必要ですが、この課では庁舎内ならチェックを受けないまま持ち出す運用を続けていました。

県警は、課長のチェックを受けずに庁舎内で使用した後、庁舎内で紛失した可能性があるとしています。

福岡県警では、7月にも小倉南警察署でSDカード1枚を紛失しました。

福岡県警生活安全総務課の西ノ原郁雄統括管理官は「今回の事案を重く受け止め、業務管理及び指導を徹底し、再発防止に努める」としています。

最終更新日:2024年11月7日 21:50