【防犯カメラ】逆走する「モペット」をパトカーが追跡　男を逮捕　ペダル付き原付バイクは免許・ナンバープレート・自賠責保険が必要　福岡

8日夜、福岡市で通称、昭和通りを逆走したとして22歳の無職の男が逮捕されました。男が乗っていたのは一見バイクにも見えますが、ペダル付きの原付自転車です。乗り方に注意が必要です。

8日午後10時前、福岡市中央区の通称「昭和通り」です。パトカーが反対車線に入り、1台の「乗り物」を停止させているのが分かります。

■松原健介記者
「男は昭和通りを天神方面に向けておよそ300メートル逆走したということです。」

道路交通法違反（通行区分）の疑いで現行犯逮捕されたのは、福岡市の無職の男（22）です。

逮捕された男が乗っていたのは原付バイクのようにも見えますが、足元にはペダルがあります。ペダル付き原付自転車、いわゆる「モペット」と呼ばれています。

こちらは、現場周辺の防犯カメラの映像です。画面の奥では、男が運転したとみられる「モペット」が逆走していて、それをパトカーが追跡しています。その後、パトカーが反対車線に入り停止させているのが分かります。

警察によりますと、男はおよそ300メートルにわたり昭和通りを逆走し、歩道の縁石にぶつかり、さらに逃げようとしたところを取り押さえられたということです。

専門家によりますと、電動アシスト自転車とは大きく違うといいます。

■日本電動モビリティ推進協会・代表理事 鳴海禎造さん
「基本的に日本では一般原付になるので、原付として必要な装備が必要。」

モペットは電動アシスト自転車と違い、ペダルをこがなくてもモーターで自走することができます。原付と同じ扱いとなり運転免許証が必要で、ナンバープレートを取得し、自賠責保険に加入することが義務づけられています。

このモペットは、福岡市内のバイク店でも販売されています。

■松原記者
「ペダル付きの原動機付き自転車です。一見、ふつうの自転車のように見えます。」

こちらのモデルは一般的な「モペット」と違い、モードを切り替えると自転車としても乗ることができます。ただ原則は、原付として乗るように注意を呼びかけているといいます。

■ノットモーターガレージ・桑鶴泰佑代表
「くれぐれもそのまま歩道に乗り上げないようにとか、原付として乗ってくださいと言っています。」

逮捕された男は、警察の調べに対し「パトカーに急にサイレンを鳴らされてびっくりしたので逃げた」などと話しているということです。

改めて、モペットについてまとめました。原付扱いになりますので、公道を走行するには装備が必要です。乗る人はヘルメットを着用し、運転免許証を携帯しなければいけません。また、車体にはサイドミラーやウインカー、ナンバープレートを付ける必要があります。

原付扱いということですから、認識を持って乗っていただくことが必要です。