【被告人質問】教諭だった妻を「殺害」 無罪主張の夫が初めて謝罪の言葉 突然立ち上がり泣きながら頭を下げる 福岡地裁
去年、久留米市で小学校教諭の妻を殺害し、1か月にわたり遺体を放置した罪に問われている男の裁判です。
殺人について無罪を主張している男は、2日の被告人質問で初めて謝罪の言葉を述べました。
殺人と死体遺棄の罪に問われているのは、久留米市の無職、渡辺司被告(42)です。
起訴状によりますと、渡辺被告は去年9月、久留米市の当時の自宅マンションで、妻で小学校教諭の彩さん(当時35)の首を圧迫して殺害し、遺体を放置したとされています。
これまでの裁判員裁判で、渡辺被告は死体遺棄については認める一方、殺人については「自殺した可能性が否定できない」として無罪を主張しています。
2日の被告人質問で渡辺被告は、弁護側から遺体を放置したことについて問われ「その場で110番をするべきだった」と答えました。さらに謝罪の気持ちについて問われると、渡辺被告は突然立ち上がって遺族に「申し訳ございませんでした」と泣きながら頭を下げ、裁判長から着席するように注意を受ける場面もありました。
一方、検察側から、遺体を放置したまま生活していた時の気持ちについて問われると「どういった感情かちょっと分かりません」と答えました。判決は21日に言い渡されます。