ダム枯渇の恐れも 筑後川流域で昨夏から少雨続き節水呼びかけ 福岡市にも影響「ここ10年記憶がない」
ダム枯渇の恐れも 昨夏からの少雨で
去年8月以降に降った雨の量が少なかった影響で、筑後川流域のダムの貯水量が減少し続けています。筑後川は、流域だけでなく福岡市などの水源でもあり、危機感が強まっています。
16日、福岡市では、筑後川流域の川やダムを管理する九州地方整備局や、福岡県、佐賀県の担当者らが集まり、「渇水」について強まる危機感を共有しました。
筑後川は、去年8月からことし1月までに、流域で降った雨の量が平年の約4割にとどまっています。
主要な6つのダムの貯水率は16日時点で32.6パーセントで、このまままとまった雨が降らなければ、約2か月後に非常事態のための容量を除きダムの水が枯渇する恐れがあるということです。
■九州地方整備局・上村雅文 広域水管理官
「(ここまでの対策は)ここ10年記憶がない。かなり珍しいことだと理解してもらえたら。」
16日の会議では、福岡都市圏に水を供給する福岡地区水道企業団が10パーセントの取水制限をすることなどが決まりました。
九州地方整備局では、こまめな節水を呼びかけています。