ロシアの侵攻からまもなく3年 避難してきたウクライナの人たちの思いは 福岡
ウクライナから避難した人たちが栽培したイチゴや手作りのアクセサリーなどの販売会が17日、福岡県庁で開かれました。ロシアのウクライナ侵攻からまもなく3年。停戦へ向けた動きが加速する中、避難民たちの思いとは。
販売会に参加したのは、福岡に住んでいるウクライナからの避難民など6人です。このうち、2022年3月から福岡に避難しているエカテリーナさんは、現在勤務している田川市のイチゴ農園で自ら育てた、あまおう150パックを販売しました。
■エカテリーナさん
「自分が作ったイチゴを買ってくれてうれしい。支援はボランティアの私だけでなく、ウクライナで戦っている人たちにもつながる。」
そのほかにも、福岡に住むウクライナ人たちが手作りした、ウクライナの伝統的なアクセサリーや置物などを販売しました。
■福岡在住のウクライナ人 ツビリューク・ナディーヤさん
「ウクライナの文化が美しい。美しいものをシェアしたい。戦争だけじゃなくて。」
福岡県によりますと、現在、県内には81人のウクライナ人が避難していて、こうした販売会を通じて支援の輪を広げたいとしています。
その一方、アメリカのトランプ大統領がロシア側と戦闘の終結に向けて交渉を始めることで合意したと明らかにしました。
また、停戦に向けた交渉に有利な立場で臨むため、ロシアが攻勢を強めているとの見方も出ています。
福岡に住むウクライナ人たちは、終戦に期待するとともに不信感を募らせています。
■福岡在住のウクライナ人 クラトミ・オリガさん
「トランプ大統領の話し合いが始まるけど、普通の人たちの生活は変わっていないです。まだ信じられない。」
祖国を離れてまもなく3年。避難民たちは、ウクライナで平和で安全な生活ができるようになることを今も願っています。