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福岡でも若者に広がる“大麻グミ” 販売店も複数 実際に購入した人は 専門家も警鐘

2023年11月17日 16:30
福岡でも若者に広がる“大麻グミ” 販売店も複数 実際に購入した人は 専門家も警鐘
”大麻グミ”福岡の実態は?

食べた人が体調不良で搬送される事案が相次いでいる、いわゆる”大麻グミ”についてです。若者を中心に広がる”大麻グミ”の、福岡の実態を取材しました。

今、いわゆる”大麻グミ”による健康被害の報告が相次いでいます。東京や大阪などで食べた人が搬送される事案が複数確認されています。

この”大麻グミ”には、大麻由来の合成化合物『HHCH』が含まれています。ただ、現在、日本では法規制の対象外となっています。

福岡の街で取材を進めると、実際に購入したことがある人に話を聞くことができました。

■”大麻グミ”を購入(20代)
「(Q.どこで買える?)お店で買えます。簡単に買えます。」

番組スタッフが調べたところ、福岡市内にも大麻グミを販売する店が複数確認されました。ある販売店では、「連日の騒動を聞いた客が買いに来て、売り切れてしまった」と答えるところもありました。

■”大麻グミ”を購入(20代)
「きょうは(『HHCH』を含む)吸引用リキッドを買った。2日に1回、最近は毎日吸っている。(Q.若い人の間で、はやっている?)結構はやっています。知り合いに10人ぐらい。県外合わせるともっといます。(Q.『HHCH』にいくら使った?)5万くらい。使っている人は3ケタ。数百万は使っています。」

健康被害が出た『HHCH』を含む製品を接種した女性です。

■『HHCH』を摂取(20代)
「ずっと音楽がよく聞こえる。色鮮やかな動画を見ると、普段よりもキレイに見える。気分がハイになったり、楽しくなったりする。」

”大麻グミ”は、店やインターネットで簡単に購入できるのが現状です。しかし専門家は、その危険性について警鐘を鳴らします。

■滋慶医療科学大学・木村文隆教授
「感覚情報・思考・運動指令などが正しく処理されない可能性。大麻成分を1回でも摂取すると、脳の形に変化が起こるという論文も出ているので、手を出すのはやめたほうがいい。」

法規制に向けて動きも出てきました。武見厚生労働大臣は17日の会見で、販売店舗への調査を行う考えを示しました。その上で、グミに含まれる成分が特定されれば、速やかに指定薬物として使用・流通を禁止することを検討することを明らかにしました。

若者を中心に“大麻グミ”が蔓延していますが、安易に手を出さないことが大切です。