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【34年ぶり…日経平均株価が史上最高値に】バブル期との違い、暮らしはどう変わる?

2024年2月22日 18:41
【34年ぶり…日経平均株価が史上最高値に】バブル期との違い、暮らしはどう変わる?

日経平均株価はバブル期につけた史上最高値を超え、4万円という大台を捉える勢いです。日本の堅調な企業業績や投資の活況が要因とみられますが、気になるのは私たちの生活への影響です。暮らしは豊かになるのでしょうか。

■NTV記者
「いった、いきました!いま、バブル後の最高値を日経平均株価更新しました」

日経平均株価は2月22日、バブル期の1989年に記録した取引時間中の史上最高値を上回り、3万9098円68銭で取引を終えました。株価は1か月半あまりで5000円以上値をあげ、過熱感も指摘される中の「バブル超え」に福島県内の街の人は…。

■男性
「ピンとはこないですね」
■女性
「ずいぶん上がったなと思うけど、私たちの生活には一向に関係ないなって思ってる」
■女性
「それ一瞬だけでしょ?バブルの頃はずっと長い間バブルでしたものね」

バブル経済の時と比べ、企業の業績の見通しの良さに裏付けられた「実力を伴った株価」という声もあるなか、この波は私たちの暮らしを豊かなものにするのでしょうか。

■とうほう証券 塩田賢一営業本部副本部長
「ひとつは30年間続いたデフレ経済が、ようやくインフレ経済に日本も変わってきて、身近なところで実感できるようになったのが大きいと思う」
福島市にある「とうほう証券」の塩田賢一さんです。株価上昇の要因の1つとして、経済構造や物価の変化などをあげています。そのうえで…。
■塩田賢一営業本部副本部長
「昨年を上回るような賃金の上昇が見込まれていて、今後の消費拡大につながっていくのではないか。先行きというのは少なくともこの1、2年は明るいと思っている」
バブル崩壊という空前の株価大暴落を経験し、長期低迷を続けた日本経済ですが、このところは、円安やインバウンドを追い風に日本企業の業績が好調です。塩田さんはこうした流れが県内企業にも広がり、賃上げという形で表れてくるのではと分析しています。

一方で今回の株高を下支えしているのが1月に始まったいわゆる新NISA。
注目が集まるなか、運用の恩恵とリスクを理解したうえで始めることが大切です。
■塩田賢一営業本部副本部長
「円の価値が下がっているので代替資産として株式とかが買われているので、正しい金融知識を身に着けていただいて、2024年から拡大したNISAの制度などをうまく活用して取り組んでいただくのが一番オススメじゃないかと思う」

34年ぶりの高値と聞くと期待感が大きいですが、町の声にもあったように生活者目線ではあまり実感がありません。そこで景気を実感するポイントになるのがVTRにもあったように「企業の賃上げ」です。
東京商工リサーチによりますと「2024年度に賃上げを実施する」と回答した国内の企業は過去最高の85.6%でした。

一方で市場では「2023年を上回る賃上げが実現しなければ株価上昇が止まる可能性もある」との指摘もあって今後、どれだけ賃上げが広がって経済が循環するかがポイントになりそうです。