何だこのトンボの大群は⁉…気候変動の影響?専門家は「異変ではない」【中テレ投稿BOXニュース】
空を覆うようなトンボの大群の映像などが寄せられました。まだ秋でもないのに、なぜこれほどの多くのトンボが…?
7月13日、「小野町の一番星」(50代男性)さんが実家の田村市船引町の実家に泊りに行った時でした。午後5時ごろ、親を連れて買い物をして帰っていると、ふと空を見上げたらものすごい数のトンボが飛んでいたということです。「小野町の一番星」さんはとっさにもっていたスマートフォンで撮影。
気候変動の影響?
「こんなに凄い数のトンボは初めて見ました。近年の気候変動の影響か…。まだ秋じゃないのに…」。
秋が近づくにつれ、飛んでいる赤トンボを目にするようになりますが、この時期にここまで数が多いのは見たことがないということでした。
実はこうしたトンボが大群で飛び交う様子は、2022年の7月2日にも投稿が寄せられていました。当時、取材したのは東北昆虫学会の三田村敏正さん。気候変動といった「異変」ではないそうです。
■東北昆虫学会 三田村 敏正さん
「異変ではない。ああいう感じで群れ飛んでいるのは赤とんぼ。アキアカネではないかと思います。」「6月下旬に一斉に羽化し、最初は田んぼにうろうろいるが、ちょっとすると、まとまって山の上に移動する」。
トンボにはありがたい一面も
山に移動した赤とんぼは体が成熟し、赤くなります。夏が終わり、涼しくなってくると平地に降りて来るとのことで、タイミングが良くないと撮影できないそうです。また、環境に配慮し、トンボが羽化しやすい田んぼが地域に多いことが、要因として考えられるとのことでした。ちなみに、トンボは稲の害虫を食べてくれる農家にとってはありがたい昆虫だということです。