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「『ネット選挙』運動が大事になってくる」衆院選の区割り…福島でも5→4に 

2024年10月14日 19:31
「『ネット選挙』運動が大事になってくる」衆院選の区割り…福島でも5→4に 

今回の衆院選で改めて確認したいのが小選挙区の「区割り」についてです。県内では選挙区が「5」から「4」に減り、大幅に区割りが変わります。各自治体も周知を進めていますが、区割り変更によって考えられる影響について専門家に話を聞きました。

15日に公示される衆議院選挙。県内では今回の選挙から変わる点が…。

■大川悠輔 記者
「有権者数が6万人ほどの須賀川市も選挙区が旧3区から2区に変わることになります」

一票の格差を是正するため県内の選挙区が「5」から1つ減って「4」となり区割りが大きく変更。須賀川市は郡山市などと同じ「2区」に。

■須賀川市選挙管理委員会事務局選挙係 二瓶 道保 係長
「令和4年度から広報で市民に周知して、今回10月に選挙があるということで、改めて回覧で周知した」

ただ、現在の選挙制度が導入されて以降、県内では、最も大きな区割りの変更ということもあり、理解が十分に進んでいない部分も。実際、街で聞くとー

■須賀川市民
記者「須賀川市の区割りが変わることは知っていますか?」「知らなかったです」「これから候補者を確認して決めていきたい」「ちょっと知らない」「選挙はあまり興味がない」

区割りの変更が有権者の投票行動などにどのような影響を及ぼすのか。地方選挙などに詳しい東北大学の河村准教授はある「懸念」を指摘します。

■東北大学 情報科学研究科 河村 和徳 准教授
「自分たちが(票を)入れていた人がいきなりいなくなって、入れるべきか入れないべきか判断に迷うことがある」「そうするとこれまでコアに応援していた人が棄権する可能性がある」「(選挙区を)引き継いだ候補者陣営がどれくらい丁寧にケアできるかが1つポイントとなる」

また、候補者にとっては新たな有権者が増えるという面も。

■東北大学 情報科学研究科 河村 和徳 准教授
「新しい有権者が入ってくるので、当然、新しい有権者にどう訴えかけるか、とりわけ『ネット選挙』運動が大事になってくる」

15日に公示され、今月27日に投開票を迎える衆院選。選挙区ごとの市町村は県のホームページなどでも確認できます。

最終更新日:2024年10月14日 19:31