被害者の娘と“交際をめぐるトラブルか”須賀川市立てこもり事件・福島
須賀川市の動物クリニックで起きた立てこもり事件の続報です。
この事件で、逮捕された男と被害者である院長の娘との間に交際をめぐるトラブルがあったことが新たに分かりました。
JR須賀川駅から1キロほど。
住宅地は緊迫した雰囲気に包まれました。
事件が起きたのは、22日午後2時ごろ。
須賀川市西山寺町の動物クリニックに男が刃物をもって侵入し、その場に立てこもったのです。
■近くにいた人は
「びっくり、出歩けないね。自分でも気を付けないとね」
男を説得するためか、クリニックの中には頻繁に出入りする捜査員や警察官の姿も。
日が暮れてもこう着状態が続くなか。動きがあったのは、事件の発生から5時間ほどがたったときでした。
■捜査員が突入する「Go!Go!Go!午後6時48分 警察が中に入っていきました」
男のすきを見計らい警察が中に踏み込んで身柄を確保しました。
この事件で逮捕されたのは笛木辰之介容疑者、24歳。クリニックに侵入し、院長の50代女性の手足をロープのようなもので縛りスマートフォン1台を奪った強盗と建造物侵入の疑いが持たれています。
女性は自力で脱出しけがはありませんでした。事件から一夜明けた23日。現場は落ち着きを取り戻していました。
■近所の住民は
「ホッとしましたよもちろん」
■近所の住民は
「今あちこちで色々あるから、そういうのに関係あるのかなとか思ったりして」
捜査関係者によりますと、持参したバッグに複数の刃物とロープを入れて、侵入したとみられる笛木容疑者。
女性にはスマートフォンを要求しましたが、説得にあたった警察には「弁護士と連絡を取りたい」と話し金品の要求はなかったといいます。
立てこもりの目的は何だったのか。
捜査関係者によりますと、2024年被害女性の娘から笛木容疑者との交際をめぐるトラブルの相談が警察に寄せられていたということです。
被害女性がけがをしていることから、警察は容疑を強盗致傷に切り替え、動機などを詳しく調べる方針です。
警察は、笛木容疑者の身柄を24日検察庁に送ります。