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【努力を重ねていけば必ず夢は叶う】いわき市小名浜で桜の便り 新人フラガールが決意

2024年4月1日 19:05
【努力を重ねていけば必ず夢は叶う】いわき市小名浜で桜の便り 新人フラガールが決意

4月1日、新年度がスタートしました。
桜の便りも福島に届くなか、各地で入社式が行われ、新社会人が新たな一歩を踏み出し、決意を新たにしました。

青空が広がった県内。いわき市小名浜の旧小名浜測候所では…。
■小名浜まちづくり市民会議 山内朋之さん
「いわきにおける桜、ソメイヨシノが3月30日に開花したことを発表いたします」
連日の暖かさで、3月30日、ソメイヨシノの開花が確認されました。
いわき市小名浜では2008年に測候所が廃止されてから、地元の市民団体と測候所のOBが桜の確認を続けていて、平年より5日早く、去年と比べると8日遅い開花となりました。

桜が咲いたいわき市のスパリゾートハワイアンズでも、29人の新入社員のうち、2024年は、5人が「新人フラガール」として入社しました。
郡山市の高校を卒業した澤田梨花さんもその一人です。
■新人フラガール 澤田梨花さん
「東日本大震災の時に、当時浪江町に住んでいたのですが、避難をして郡山に引っ越しで来ました」
子どものころに避難先で出会ったフラダンスに魅了され、部活動などで10年以上踊りの技術を磨いた澤田さん。
フラガールになるという夢を叶えました。
■新人フラガール 澤田梨花さん
「自分の努力を重ねていけば必ず夢はかなうと思います。お客様に愛を届けてお客様からも愛されるフラからも愛される素敵なフラガールになりたいです」
新人フラガールはこの夏のステージデビューを目指します。

一方、福島市の東邦銀行では、グループ企業とあわせて80人ほどが、新社会人としての一歩を踏み出しました。
■東邦銀行 新入行員代表 嶋根 寛人さん
「学生時代に感じた福島を元気にしたいという思いを胸に、地域社会に役立てる社会人になりたいと思う」
郡山市出身の嶋根寛人さん。
福島の発展に貢献したいと入社しました。
日銀の金融政策の転換など、金融業界をめぐる動きがめまぐるしいなか、嶋根さんの決意はというと…
■東邦銀行 新入行員代表 嶋根寛人さん
「金融業界が転換期にあると言われている今、まだなにもわからない状態なので、先輩方の姿を見て、少しでも早く一人前の社会人になりたい」

最後は、復興に向けた動きが進む富岡町。
7人が新たな役場職員として加わりました。
このうちの1人、関根晃人さんは、地元、富岡町の出身。
原発事故後は田村市に避難し、その後、山形の大学を卒業して町に戻ってきました。
■関根晃人さん
「震災前の富岡町と比べると人が少なかったりというのがあって、寂しいなという思いはあるので、これからがんばってもっとにぎやかな町にしていきたいと思います」
全町避難を余儀なくされた富岡町は、2017年に町の中心部の避難指示が解除され、ちょうど1年前には、町のシンボル=「夜の森の桜並木」がある場所も解除されました。
しかし、いま町に住んでいるのは、人口の約2割。
にぎわいをどう取り戻すかが、大きな課題の1つです。
(3月1日現在町の居住者2344人 町の住民登録11497人)
関根さんは、町の施設の建設などに携わる都市整備課に配属され、復興の一端を担っていきます。
■関根晃人さん
「元々の富岡町を知っているということでそこを生かして仕事をしていけたらなと思います。町の人に頼って貰えるような安心してもらえるような仕事をできる人間になりたいと思います」