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【生まれ変わった開成山公園の魅力を紹介】おしゃれなカフェに防災機能設備も

2024年3月29日 18:51
【生まれ変わった開成山公園の魅力を紹介】おしゃれなカフェに防災機能設備も
身近な遊び場「公園」が全国的に大きく変わろうとしています。
郡山市の開成山公園も大規模な改修工事の末、4月1日からリニューアルオープンします。
公園はどのように進化していくのかお伝えします。

開成山公園の中で、4月1日からオープンするカフェ「フラット・ホワイトコーヒー・ファクトリー」からお伝えします。
店には魅力的な商品がたくさんあります。イングリッシュマフィンのうえに焼きたてのベーコンと半熟玉子がのったベネディクトプレートです。後ろは五十鈴湖で、レイクビューでいただきますと、空気もおいしいですし素敵な時間が過ごせそうです。

私がいるのは郡山市の開成山公園です。公園のリニューアルオープンではカフェを含め、美容室や雑貨店など3店舗が4月1日から営業を始めます。7月には営業する店が増え飲食店など6店舗がオープンする予定です。
これからお花見シーズンを迎えますから、公園で遊んだり食事を楽しんだり、公園での過ごし方も大きく変わりそうですね。

芝生も広く敷かれていて子どものびのび過ごせそうですし、大きな屋根ができているので日よけにもなります。

開成公園が大きく生まれ変わったのには「パークPFI制度」と呼ばれる制度を導入し、公園の運営を始めたからです。
全国でも広がるこの制度、公園は今後どう形を変えていくのでしょうか。

9か月間の大規模改修を終え、4月1日にリニューアルオープンする郡山市の開成山公園。
園内には飲食店や雑貨店といった店がオープンするほか、砂利だったところをきれいに舗装し、芝生も広く敷かれたことで憩いの場としてだけではなくイベントの開催を意識した公園に変わろうとしています。
そのうえ駐車場は従来の倍ちかい137台が整備され、大型バスの駐車場も用意して団体客を迎え入れる公園になりました。さらに…。

■鎌田有真記者
「リニューアルによって公園内には防災を意識した設備も数多くそろえられています。大きな屋根は雨よけになるため災害時の避難場所にもなっています」

公園を防災拠点として活用することも視野に入れています。

災害でトイレが使えない時に仮設トイレの設置ができる専用のマンホールを10基。
ベンチを組み替えれば火を起こして暖をとれる「かまどベンチ」も用意されました。
公園が今大きく変わろうという背景にあるのが、「パークPFI」と呼ばれる制度の導入です。

公園は従来、各自治体の公費、つまり私たちの税金によって整備・運営が行われています。
それを自治体ではなく、民間の事業者のお金やノウハウを使って公園を整備・運営するのがパークPFI制度です。
福島県内では須賀川市の翠ケ丘公園がその制度を導入。園内には飲食店のほか、サウナなどの温浴施設が2023年に誕生しています。

東京・新宿区の明治公園でも制度の導入によってアウトドアショップやカフェができ、にぎわいをみせています。
民間企業が公園の運営にあたることで、公園としての質やサービスが向上するといったメリットもあり、全国各地で魅力ある公園が誕生しているのです。

まちのにぎわいの場としても期待される「パークPFI制度」ですが、いわき市も「21世紀の森公園」に制度の導入を決めています。