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「高祖父が作ったスポーツを世界へ!」 広島発祥のスポーツ『エスキーテニス』をプレゼン【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年7月5日 18:53
「高祖父が作ったスポーツを世界へ!」 広島発祥のスポーツ『エスキーテニス』をプレゼン【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。有田優理香アナウンサーが、広島発祥のスポーツ『エスキーテニス』の魅力をプレゼンします。

エスキーテニスは、テニスコートのおよそ8分の1ほどの狭い場所で楽しめるスポーツです。木製のラケットで羽のついたゴムボールを打ち合い、得点を競います。最初は力加減が分からず苦戦しますが、慣れてくると打ち返せようになり、楽しむことができます。

エスキーテニスのボールは、ゴムボールのように柔らかく、スピードを和らげるための羽がついているため、バドミントンのシャトルのような見た目です。ラケットは、卓球用のラケットより一回り大きく、木製で、少し重く感じられます。競技としては、ゴムボールに弾力があるので、そこまで力を使わずに跳ね返すことができるため、子どもからお年寄りまで老若男女問わず楽しむことができます。

エスキーテニスは、平和の思いが込められたスポーツです。戦後間もない頃に「焼け野原で子どもたちが楽しめるスポーツを」と、県の依頼を受けて実業家の宇野本信(うのもと・まこと)さんが考案しました。原爆で親を失い、苦境が続く子どもたちが夢中になる姿を願って作られたスポーツです。スポーツがしたくても道具がなかった時代でしたが、わずかな費用とスペースでできることから、盛んに競技が行われました。また、上皇陛下が当時、皇太子だった時に広島を訪問された際に、エスキーテニスを体験されたそうです。

平和の思いが込められた歴史のあるエスキーテニスの普及のために奔走しているのが、高校生の宇野本愛生(うのもと・あいき)さんです。宇野本さんは、エスキーテニスの考案者・宇野本信さんの玄孫にあたります。5歳から競技に打ち込み、5代目として競技の地名度を高めたいと熱意を見せています。

■宇野本愛生さん
「体験会も積極的に参加しているんですが、楽しいとかの声が聞けるのが一番嬉しいです。これをもっと世界中に広めていきたいです。」

かつて、エスキーテニスの競技人口は6万人いましたが、レジャーの多様化により、競技人口が現在3000人ほどに減っているそうです。そこで、宇野本さんの家族や協会を中心に、小学校などで授業にも普及しようという取り組みが進められてます。思いを受け継いで活動している宇野本さんは、普及のためにあるチャレンジをしています。

宇野本さんのチャレンジは、小池徹平さんや三浦翔平さんなど数々のスターを輩出した『ジュノンスーパーボーイコンテスト』のグランプリを取ることです。グランプリを目指してライブ配信をするなど日々活動しています。

■宇野本愛生さん
「僕の夢は、ジュノンボーイになって、俳優やタレントとして活躍して、僕のひいひいおじいちゃんが作ったエスキーテニスを広めることが夢です。(ライブ配信の楽しさや魅力は)自分が喋ってると皆さんが聞いてくれてるので、その回答とか、ツッコミをしてくれてくれるので、すごい楽しいです。」

「エスキーテニスを広めること」と「ジュノンボーイでグランプリを目指すこと」を繋げて現代風に発信していくことは、高校生の宇野本さんだからできることです。今回は2回目のチャレンジで、2023年は1万5000人を超える応募者の中から、セミファイナリスト・ベスト20に選ばれました。宇野本さんの存在が、エスキーテニスの親しみやすさに繋がることが期待されます。

このような宇野本さんの活動を、父で4代目の翼さんは「インフルエンサーとして、やっぱり平和な願いが込められたスポーツなので、世界に発信して欲しい」と話していました。

宇野本さんの目標は「芸能人になって、ひいひいおじいちゃんが作ったエスキーテニスを世界に発信する!」ということです。宇野本さんの活躍から目が離せません。