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エディオンピースウイング広島の竣工式 サッカーと平和を発信

2024年1月31日 18:32
エディオンピースウイング広島の竣工式 サッカーと平和を発信

全国でも珍しい街の中心にできた「まちなか」スタジアム。2月1日の開業を前に、スポーツや平和を発信する施設の全容が公開されました。

広島市中区に完成した「エディオンピースウイング広島」。1月31日の竣工式には広島市長やサッカー関係者など200人あまりが出席しました。
スタジアムの最大の特徴の一つが「座席」です。

■有田優理香アナウンサー「観客席から選手が戦うピッチまでの距離が近くて、一歩・二歩・・・五歩。すごくないですかこの近さ!」

最前列は、ピッチまでの距離がわずか8メートルという臨場感。そして、座席の種類は42種類に上ります。2万8520席、全てが屋根つきで雨の日でも安心です。
もうひとつの目玉が大型のメインビジョンです。横32メートル、縦9メートルの大きさは、サッカースタジアムでは国内最大級といいます。

■司会「ピースウイング~」

スタジアム東側では、人気漫画「キャプテン翼」の巨大壁画も披露されました。主人公の大空翼が平和を訴えるシーンを、原作者の高橋陽一さんが広島版にアレンジ。
背景には、キノコ雲や原爆投下直後、広島市南区の「御幸橋」に集まる人々などの様子を。そして大空翼が「広島からサッカー世界平和宣言を発信します」と訴える姿を描いています。

■キャプテン翼 原作者・高橋陽一さん
「スポーツの力と夢と世界平和を発信できる、感じることができる場所になってくれたらいい」

■有田優理香アナウンサー「サッカーミュージアムにこのあと行ってみます」

スタジアムが目指すのは、試合がない日にも人が集まる施設です。
入り口では、サポーターの投票によって選ばれた歴代の選手や監督が出迎えます。
また、サッカーボールを使った体験型の施設も設置。見るだけでなく体験することができることも特徴の一つです。
グルメも充実です。コンセプトは「世界のリーグを食べ尽くせ!」。メキシコのタコスなど9か国の料理が並びます。今後は選手と考案したメニューも登場する予定です。

一方、近隣の住民からはこんな声も聞かれました。

■女性「(竣工式の音が)けっこう聞こえて犬がワンワン吠えて驚いていました」

「大きな音」を心配する住民は多いといいます。スタジアムは、音が内側に反響するよう設計しました。今後も対策を続けます。

また、スタジアムを運営するサンフレッチェ広島が課題にあげるのは「試合のない日の利用」です。スタジアムには試合のない日も営業するグッズショップのほか、会議室など一般の人がレンタルできるスペースを80室あまり備えています。

■サンフレッチェ広島 仙田 信吾 社長「新スタジアムが、サッカーのないときもミュージアムからショップに繋がる導線は国内のどこのサッカーチームにもない。新たな観光資源として定着させたい」

総事業費およそ285億円をかけて完成した「エディオンピースウイング広島」。サッカーと平和を発信する拠点として2月1日に開業し、2月10日、ガンバ大阪とのプレシーズンマッチでこけら落としです。
(2024年1月31日放送)