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TSMC進出や物流2024年問題 熊本の財界トップに聞く「今年の展望は?」

2024年1月8日 20:01
TSMC進出や物流2024年問題 熊本の財界トップに聞く「今年の展望は?」
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大きな転換期を迎えている熊本の経済。はたして、今年の展望は?熊本の企業などのトップに聞きました。

■平井友莉アナウンサー
「熊本の経済の発展を願う新年祝賀会。今年も多くの人が集まっています。今年の熊本はどうなるのか伺いします」

企業や自治体のトップが集まる恒例の新年祝賀会。今年、初めて台湾の総領事を招待しました。

■駐福岡台湾総領事館 陳銘俊総領事
TSMCの海外進出は、日本だけでなくアメリカやドイツ、中国などへ進出していますが、最も成功するのは熊本だと確信しています」

今年の経済の目玉は、大手半導体メーカーTSMC。12月に本格稼働を控えています。

■肥後銀行 笠原慶久頭取(熊本経済同友会代表幹事)
「基本的には電子デバイス関連産業をはじめ、あらゆる産業に波及効果が出ていい流れになると思います。自らチャンスをつかみにいって躍進していく、これがキーワードだと思います」

移動棚などを手がける金剛。ペーパーレス化で需要が減る中、去年から半導体関連部品の製造に乗り出しました。

■金剛 田中稔彦社長(県工業連合会会長)
「今起きていることは、半導体だけでなく実は社会全体の変化だと思う。それを早くキャッチして、うまくビジネス・サービスとして提供できるようになれば、会社としての成長も期待できるだろうと思います」

一方で指摘される「物流の2024年問題」。4月からドライバーの長時間外労働が規制され、運び手不足で輸送に影響が出る可能性が懸念されています。

■日本通運熊本支店 原口忠則支店長
「運送業界として、今年1年間本当に過渡期だと思う。法律上の問題もあるし、半導体関連のTSMC進出に合わせて私たちの業界も変わらないといけない。こういった部分を、今までの常識をこれからの常識に考え方を変えないといけない」

物流業界以外でも人材の確保は課題となりそうです。

■鶴屋百貨店 久我彰登会長(熊本商工会議所会頭)
「ともすると人材が工業系に偏ることも懸念される。これは経済界全体で、DXとかAIとかロボット、こういったものを研究を深めて、なるべく省力化していろんなサービスを質を落とさずに提供できるようにもっていきたい」

熊本経済の飛躍につながるのか。転換期となる1年がスタートしました。