「理由は?いつまで?」"溶けるような暑さ"だった8月の熊本 最高気温など記録更新ラッシュ
気象台によりますと、今年8月、熊本県内18か所ある観測地点のうち半数以上の11か所で、8月の観測史上となる最高気温を記録し、“最も暑い8月”になったことがわかりました。
日傘をさす人や、手にはうちわ、小型の扇風機。9月に入ったきのうも、ほぼ全域で最高気温が30℃を超える真夏日となった熊本県内。いまだに厳しい暑さが続く今年の夏について、まちの人たちに聞いてみると…。
■まちの人
「蒸し暑いというか、湿気、湿度が高い分、熊本は暑いです」
■まちの人(先週、熊本市に転居)
「昼間は、子どもを外で遊ばせるのは本当に無理ですよね。暑すぎて」
子どもたちの頬には大粒の汗が…。
■子ども
「めっちゃ暑い」
■まちの人
「とにかく外に出たくなかった。太陽光線が強いというか、溶けちゃいそうな光線だったので、それが嫌でしたね」
まさに“溶けるような暑さ”となった今年の8月。熊本市では、最高気温が35℃を超える猛暑日が、8月の31日間でなんと26日に上りました。これは2018年の24日を2日上回り、過去最多です。また、8月の最高気温の平均は36.2℃と、これまでの記録(2018年の35.6℃)を0.6℃更新しました。
しれだけではありません。熊本市では、8月4日に8月の観測史上最高となる38.8℃を観測。このほか、甲佐町では38.9℃を観測(8月24日)するなど、県内18の観測地点の半分以上の11か所で、8月の観測史上最高を記録しました。
そんな中、繁盛していたのは。
■店の客
「暑かったので、かき氷を食べたいってなりました」
どら焼きなど菓子を販売する熊本市中央区の商店街にあるこちらの店舗。今年、かき氷の販売を始めたところ、予想を上回る売れ行きだったといいます。
■まるいわ 岩崎公子代表取締役
「お盆の時期の一番多い時で、1日100杯近くずっと作り続けたことがあります。夏場はかき氷のおかげで店が成り立つような感じでした」
かき氷の販売は、暑さが続けば10月頃まで続けたいということですが、こんな本音も…。
■まるいわ 岩崎公子代表取締役
「あんまり暑すぎると商店街の人出が少なくなりますので、早く涼しくなってほしいです」
なぜ、記録的な暑さになったのでしょうか。北島茂気象予報士に聞きました。
■北島茂気象予報士
「記録的な猛暑の原因は主に2つです。1つは地球温暖化が進んでいて、日本付近が全体的に気温が高くなっていること。そして、もう1つはダブル高気圧です。ダブル高気圧とは、夏をもたらす太平洋高気圧と、その更に上の西から伸びてくるチベット高気圧、その2つの高気圧が重なり合うことで晴れる時間が長く、また、夕立が起きにくかったことで、気温があまり下がらず、記録的猛暑になったと考えられます」
今後の見通しについては?
■北島茂気象予報士
「最新の1か月予報では、9月の前半は、気温が平年に比べかなり高くなる予想ですので、少なくとも、あと2週間ほどは猛烈な残暑は続きそうです」