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田尻熊本市議の辞職勧告決議案提出へ 公選法違反の罪で熊本地裁が有罪判決

2023年11月22日 18:00
田尻熊本市議の辞職勧告決議案提出へ 公選法違反の罪で熊本地裁が有罪判決

公職選挙法違反の罪に問われている熊本市議会の田尻善裕議員について、定例市議会が開会する11月30日に辞職勧告決議案が提出されることになりました。

田尻善裕議員は、今年4月に行われた熊本市議選をめぐり、自らへの投票を呼びかける違法な文書を配ったとして、公職選挙法違反の罪に問われています。10月、熊本地裁は、罰金30万円の有罪判決を言い渡しましたが、田尻議員は内容を不服として控訴しました。

22日に開かれた熊本市議会の議会運営委員会で、最大会派・自民党熊本市議団の坂田誠二団長が、田尻議員に対する辞職勧告決議案の提出を表明しました。

■自民党熊本市議団 坂田誠二団長
「裁判所が有罪と出していることで、議会がそれに 何もしないことはありえない」

公明党熊本市議団や市民連合も、会派として辞職勧告決議案に賛同しています。

■公明党熊本市議団 井本正広団長
「私たちにとっても一審の判決は大変重たいものと思っています」
■市民連合 西岡誠也団長
「市民の皆さんから見て、判決が出た時点で、そのまま続けることがいかがなものかという声もありますから」

一方、田尻市議が所属していた第2会派の熊本自民党市議団は賛同しない姿勢を示しました。

■熊本自民党市議団 澤田昌作団長
「まだ本人が納得していないという中で争っていらっしゃるので、そこの推移を見て、高裁の判決をとりあえずみてから判断する」

辞職勧告決議案は、11月30日の市議会開会日に提出され採決が行われますが、賛成多数で可決される見通しです。

辞職勧告決議案の提出が決まったことについて田尻議員は、「無罪を求め裁判を戦っている途中なので、粛々と議員活動を続けるつもり。裁判が終わるまでは見守っていてほしい」と話しています。