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日本を運行するSLで最古の車体 来春引退する「SL人吉」最後のふるさと人吉市での保存を検討

2023年10月17日 17:56
日本を運行するSLで最古の車体 来春引退する「SL人吉」最後のふるさと人吉市での保存を検討

来年春に引退する「SL人吉」。最後のふるさと人吉市は、動かせる状態での保存・展示を検討していると明らかにしました。

老朽化などで来年3月に運行を終えるSL人吉。人吉市は16日、引退後に車体を人吉駅で保存し、駅の敷地内で動かして乗車体験などができる「動態展示」を検討していることを明らかにしました。

SL人吉の車体は、現在日本で運行するSLの中で最も古いといわれています。

人吉市によりますと今年3月、「SLにふるさと人吉へ帰ってきてほしい」という思いから、市と地元の観光団体がJR九州を訪問。車両の向きを変える転車台や、車両を格納するための機関庫などを点検し、SLを保存できる体制を整えて地域活性化につなげたいということです。

一方JR九州は、「保存に向けて一番いい形を検討したい」と話しています。

SL人吉は9月、1日限定で、1988年から2005年まで豊肥線を走っていた「SLあそBOY」として1日限定で復活し、熊本駅から阿蘇の宮地駅まで走りました。沿線では多くの人やカメラマンが、住宅街や阿蘇の田園風景を走る雄姿に手を振ったり、写真におさめたりしていました。