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【人為的ミス】動植物園モノレール追突事故 故障停止で電源落ちた後、状況確認せず電源復旧

2023年10月24日 18:27
【人為的ミス】動植物園モノレール追突事故 故障停止で電源落ちた後、状況確認せず電源復旧

10月18日に起きた熊本市動植物園のモノレール事故。車両5台が衝突し、乗客6人が首や腰の痛みを訴えました。

動植物園は、先頭車両のモーターが故障していたことを明らかにしていましたが、24日、原因の1つに人為的ミスがあったと公表しました。

■熊本市動植物園 外山誠園長
「誠に申し訳ございませんでした」

動植物園は、24日に開いた会見で、事故の原因について、①先頭車両のモーターが故障し止まってしまったこと、②運行担当者が状況を確認せずに電源の復旧ボタンを押したことの2つを説明しました。

モノレールは当時、先頭車両が停止したため、安全装置が働いて全体の電源が落ち、全車両が停止していましたが、乗り場にいた運行管理会社の社員2人が、車両の状況を確認しないまま電源の復旧ボタンを繰り返し押したため、後続の4台が動き出し相次いで追突したということです。

熊本市と管理会社が結んだ規定では、安全装置が働いた場合、責任者を呼んでモニターで確認しながら、復旧ボタンを押すことを定めていますが、今回は守られていませんでした。

熊本市は、当面モノレールの運行を休止し、管理会社に規定の見直しや安全操作のための教育訓練など、安全管理体制の強化を求めています。