船舶用エンジンの燃費データ改ざん 日立造船の子会社(長洲町)に立ち入り調査
大手造船メーカー、日立造船の子会社2社が船舶用エンジンの燃費データを改ざんしていたとして、国土交通省が8日、海洋汚染防止法に基づき長洲町の工場に立ち入り調査を行いました。
■永島由菜アナウンサー(午前9時15分頃・長洲町)
「国土交通省の職員が工場内に入っていきます。これから調査を行います」
データを改ざんしていたのは、日立造船の子会社の日立造船マリンエンジン(長洲町)とアイメックス(広島県尾道市)です。国土交通省によりますと、2社は製造する船舶用エンジンの組み立て後に試運転を行う際、燃料消費率を取引先が求める範囲におさめるため、実際とは異なる数値を報告書に記載していたということです。改ざんが行われていたエンジンは1999年9月以降に出荷されたもので、2社合わせて1364台にのぼります。
船舶用のエンジンをめぐっては、今年4月に東京都に本社を置くIHI原動機が燃費のデータ改ざんを行っていたことが判明し、国交省が規則遵守の徹底を呼びかけていました。
これを受け、マリンエンジンとアイメックスが社内調査したところ、改ざんが判明したということです。国交省は、立ち入り調査で不正がどのように行われたのかなど調べています。また、全国の船舶用エンジンメーカー19社に対し、社内調査を行い、9月末をめどに報告するよう求めています。