【密着】違法植物・ケシをカメラマンが住宅地で発見 連絡を受けた保健所が除去
麻薬の原料となる成分を含んでいるため「あへん法」で栽培などが禁止されている植物「アツミゲシ」。KKTはこの違法植物を人吉市内で発見。保健所の除去作業に密着しました。
「アツミゲシ」が自生していたのは、人吉市内の道路沿いや住宅の敷地です。
「アツミゲシ」はケシの一種で、実に麻薬の原料を含んでいるため「あへん法」で栽培などが禁止されています。
自生しているのを見つけたKKTのクルーは人吉保健所に連絡し、現地を確認してもらいました。
■KKT田上滋カメラマン
「これなんですけど」
■職員
「(違法な)ケシですね。葉っぱが結構特徴的でギザギザがあって、葉っぱが巻き込んでいる」
ケシの花には、ポピーやヒナゲシなど園芸用の安全なものとアツミゲシのような違法なものがあります。
保健所の職員によりますと「アツミゲシ」の特徴は葉が茎を抱き込むように生えていて、ギザギザした形をしています。
花びらは薄い紫や赤色で4枚。背丈は50センチから100センチあるものもあります。
この日、撤去作業に同行しました。
■田上滋カメラマン
「くさいですね」
■職員
「独特の青臭さがあります」
繁殖力も強いといわれるケシ。住宅の敷地内では、ほかにも自生しているアツミゲシが見つかりました。
■職員
「こっちならよかとですけど、生えとっても…葉っぱがこっち(違法な方)のケシなんですよね。抜かせてもらってよかですか?」
■職員
「すごいな」
■田上滋カメラマン
「この奥にもあります、この奥にも何本もあります5本ぐらいあります」
今回の作業ではアツミゲシ150本ほどを除去しました。
県の担当者によりますと、アツミゲシは住宅地や農地など様々な場所で見つかっているといいます。
■熊本県薬務衛生課・八尋俊輔さん
「私たち衛生課の管轄では、少し昨年よりは(報告件数が)多いかなというような印象を持っております/000350非常に身近なところに自生している場合もございますので、もしお見かけになりましたら保健所や(県の)薬務衛生課の方にお問い合わせいただければと思います」
県内では去年8000本あまりの違法なケシを除去していて、発見した場合は最寄りの保健所や警察署に連絡するよう呼び掛けています。
去年、県内では10か所ある保健所すべてで違法なケシの除去を行ったということです。広い範囲で生息していることが分かります。ケシの中には今回除去したアツミゲシ以外にも「ソムニフェルム種のケシ」や「ハカマオニゲシ」など、栽培すると違法になる種類があります。
これらの植物を見つけた場合は、最寄りの保健所や警察署に連絡してください。