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PK戦ではキッカーも!ロアッソの守護神・田代琉我選手 きょうの推しメン

2023年10月31日 12:54
PK戦ではキッカーも!ロアッソの守護神・田代琉我選手 きょうの推しメン
ロアッソ熊本の「きょうの推しメン」。第6回目はロアッソの守護神、田代琉我選手です。

♪「ナイス俊!」「いいねサンキュー!サンキュー!そういうことだよ」

チームメートを声で鼓舞するのは、ロアッソ熊本の田代琉我選手(25)。大学卒業と同時に入団して3年目のキーパーです。

■大木武監督
「シュートストップは素晴らしい。やられたと思うところを止めるよね、彼は」

その強さを見せつけたのが、サッカー日本一を決める天皇杯の準々決勝。J1首位ヴィッセル神戸を相手に1対1の同点で迎えたPK戦。神戸、熊本ともに1人目は成功。神戸2人目のキッカーは元日本代表の武藤選手です。

♪蹴る

これを好セーブ!その田代選手がなんと熊本3人目のキッカーに。

■田代琉我選手
「自分の中で蹴ると決めていたので、気持ちを込めて蹴った」

♪蹴る

田代選手の豪快なシュートはネットを大きく揺らします。スタジアムの空気を変えたキーパーの1発!J1首位の神戸をやぶるジャイアントキリングを引き寄せました。

■田代琉我選手
「元日本代表の選手がいたりとか、なかなかJ1のトッププレイヤーとやる機会はJ2ではないので、楽しみしかない中で試合して。全部が詰まった試合だった」

攻守にわたる田代選手の活躍にサポーターは。

■サポーター
「ありがとう!最高という一言に尽きる。最高な試合でした。ボールを止める、自分で決める、PK戦でも貢献してくれて、ありがとう」

そのPK戦について、やはり皆さん気になるようです。

■サポーター
「今までPKでの成功経験があるのか」

田代選手を直撃です!

■田代琉我選手
「蹴りに行ったことはありますけど、こういった大舞台で蹴ったのは琉球戦が初めてで。最初、PK戦になる前に誰が蹴るってなって、手をあげたら大木さんもいいよってなったので蹴った」

ハートの強さはピッチの外でも

そんなハートの強さはピッチの外でもいきているようです。大木監督の誕生日前日。選手やコーチみんなでお祝いする中…田代選手はひとり監督を追いかけまわします…!

この度胸に粟飯原選手は。

■粟飯原尚平選手
「いじり倒すので。大木さんにあそこまでぐいぐい行く人は見たことがない。何気ない会話でもいじったりする」

監督本人もいじりを喜んでいるというんです!

■粟飯原尚平選手
「意外と欲しがりだと思う。ちょっとうれしそうっす。Win-Winでしょ完全に」

相思相愛?の監督を直撃すると…。

■大木武監督
「1番嫌なやつのインタビューだよ」
Qそれは何でですか?
「うるさいから」

田代選手の愛あるいじりをどう受け止めているのでしょうか。

■大木武監督
「喜ぶわけはないけど、ある意味助かっているよね、やられたくはないよ。ある意味、他の選手に対してはいいかもしれないね。頭が良いね、ある意味」

指導をする上で、いじりに助けられている部分もあるそうです。

■田代琉我選手
「自分がいじった時の『馬鹿野郎』っていいながらのあの笑顔がたまらないですよね。あ~って思いながら、それそれと」

努力が実り3年目にスタメン定着

3年目を迎え、ロアッソの守護神として定着した田代選手。しかし、1年目は1度も公式戦に出られず、実力不足を痛感しました。ベテランの佐藤優也選手やサガン鳥栖に移籍した内山圭選手に多くを学んだといいます。

■田代琉我選手
「このプレーどうでしたかって、優也さんや内山くんに『お2人だったらどうしましたか?こうやったほうが良かったですかね』って。そういう風な考え方もあったんだな、次こうやってチャレンジしようかなと」

■大木武監督
「プレーだけじゃなくて、ゲーム中の振る舞いとかね。どこで声を出さなきゃならないとか、どういう態度でゲームに臨まなきゃならないとか、そういうところを優也に学んだと思うよ」

努力が実り、やっとの思いでスタメンに定着した3年目。

■田代琉我選手
「まだまだだなって思う、正直。自分がこうしていれば良かったなって場面もたくさん 思い出すので」

今シーズン、リーグ戦では13試合勝ちなしという苦しい時間も経験。

■田代琉我選手
「もちろんサポーターの方にも嫌な気持ちにさせましたし、もちろん自分たちが一番不甲斐ない、情けない」

14試合ぶりの勝利は、田代選手のナイスセーブで相手を無得点に抑え、勝ち取りました。

■田代琉我選手
「やっぱり勝つっていいなって思いましたし、みんなの笑顔を見られてホッとした。こういう瞬間のためにみんな頑張っているんだなと改めて感じました」

今シーズンも終盤を迎え、いま思うことは。

■田代琉我選手
「初心忘れず、熱く勝利に貪欲にいける選手になれれば」