「金メダル取れたよ」車いすテニスの田中愛美選手が故郷の熊本に 亡くなった大好きな祖母に報告
15日、知事公邸を訪れた田中愛美選手。くまモンから花束を渡されるなど歓迎を受けました。
■田中愛美選手
「今回、車いすテニス女子ダブルスで金メダルを獲得することができました」
9月5日に行われたパリパラリンピックの車いすテニス女子ダブルス決勝で、田中選手と上地結衣は8連覇中のオランダを下し、日本女子車いすテニスではパラリンピック史上初となる金メダルを獲得しました。
出身地の菊陽町でも大きな歓迎を受けた田中選手は、町のPR大使に任命されました。金メダルを手に帰ってきたふるさとで、田中選手には喜びを報告したい人がいました。訪れたのは益城町の寺です。
■田中愛美選手
「4月に亡くなった祖母にあいさつしに来ました」
今年4月、82歳で亡くなった祖母・文子さんです。いつも田中選手を応援してくれていた文子さん。高校1年生の時、事故で車いす生活を余儀なくされた時も明るく励ましてくれたといいます。
■田中愛美選手
「きょうは『遅くなってごめんね』というのと『金メダル取れたよ』と本当に。「こっち(熊本)でのパブリックビューイングなどに出てくる方も近くに住んでいた方だったので、もしおばあちゃんが生きていたらなんて言ってくれたのかなというのは聞きたかったなと思って。その話が少しできたかなと思います」
世界での活躍を誰より喜び応援してくれていた、大好きなおばあちゃん。
■田中愛美選手
「いつも電話で話した時とかも、『良く頑張ってるね』と言ってくれていたので、やっぱりきょうも『良く頑張ったね』って言ってくれたと思います。今回はメダルを一つだけ持って帰ってきたので、次は2つ以上、どんな試合でも自分が強いんだぞと証明できるように頑張っていきたい」
見守り続ける一番のファンの応援を力に、田中選手の挑戦は続きます。