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【高騰】キャベツなど野菜の価格 飲食店やスーパーで「困った」

2025年1月16日 21:45
【高騰】キャベツなど野菜の価格 飲食店やスーパーで「困った」

野菜価格の高騰が続いています。天候不順などの影響で、キャベツは全国の小売価格が平年の3.3倍となっているほか、ハクサイなど鍋用野菜も値上がりしています。

富山県内の飲食店やスーパーで、高値に頭を悩ませる人たちの声を取材しました。

■キャベツを多く使用 お好み焼き店は悲鳴


「ジュー」熱々のお好み焼きに、焼きそば。欠かせないのがキャベツです。

富山駅近くのお好み焼き店では、一日30個ほど使うというキャベツの価格高騰に、頭を悩ませています。

ぼてやん多奈加 田中博之店主「去年からずっと上がっているんで、結構しんどい部分はありますよね。安い時は(1玉)2~300円ぐらいで売っていたのが、今800円くらいになってきているんで、2倍から2.5倍とか3倍ですかね」

農林水産省が全国のスーパーなどで行っている調査によりますと、キャベツの平均小売価格は去年から徐々に上がり、現在は534円と平年の3倍を超えました。

キャベツが高い理由は、主な産地で去年夏から秋にかけて気温が高かったこと、また先月に雨が少なかったことによる生産量の減少が原因だとしています。

油や豚肉なども価格が高騰しているなか、こちらの店では、このままキャベツの高値が続くのであれば「値上げ」も検討せざるを得ないと言います。

田中店主「このままいくとどうしてもマイナスになってくるんで、考えなければいけないかなっていうところもあります。下がっていってもらえればという希望を持ちながら頑張っています」

■「1玉は無理」スーパーの店頭で…


価格高騰の影響は普段の献立にも。

穴田記者「きょうはハクサイが480円、ダイコンは298円、そしてキャベツは1玉398円と税込み400円超え。これは買うのに少し手が出しづらい値段です」

こちらのスーパーでは、きょうキャベツ1玉の値段は税込み430円。これでも企業努力により、県内では安い方だといいますが。

シマヤ立山店 豊田悟副店長「平年に比べて2倍以上の販売価格なので正直高いなと。正直(採算は)ちょっとギリギリです」

買い物客「買いたいがやけど買えない、そんな感じです。サラダでもいいしね、色々料理使えるから便利に使っとったんだけど、高いからね、地味に困っています」「高いから買ってない」Q:1玉っていうのは「無理無理、ははは」「高いっすね~。値段も値段なんで半玉にしようかなという感じですね」

子どもたちがゆでキャベツが好きとのことで、こちらの男性は悩みながら1/2サイズのものをかごに入れていました。

こちらの店では、買いやすいように1/2や1/4サイズの野菜を、いつもより多めに準備して対応しています。

また、全国的にキャベツなどの出荷量が少ないために、ハクサイやホウレンソウも需要が高まり高値となっています。

豊田副店長「こちらはカット野菜と言われるコーナーになるんですけど、カット野菜は(価格)変動が少ない商品でございますので、野菜の値段が高くなると、こちらを選ばれる方は非常に増えている」

カット野菜は価格が比較的安定していて、売り切れることも多いということです。

農林水産省はキャベツの価格は平年を上回って推移する見込みだとしています。家計の負担増はしばらく続きそうです。

最終更新日:2025年1月16日 21:45
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