カニ汁や唐揚げに…秋の風物詩“モクズガニ漁”が最盛期~山口市~来年3月末まで
山口県山口市徳地では、秋の風物詩「モクズガ二漁」が最盛期を迎えています。
豊田良正さん80歳。山口市内の佐波川で、モクズガニ漁を20年以上続けるベテランです。
毎朝、小さな手こぎボートで漁にでかけ前日に仕掛けたカニカゴを回収します。
カニカゴはペットボトルの下に仕掛けています、その数8つ。
(豊田さん)
「1匹か2匹入っている。カゴのところに白いのが見える」
毎年春、漁業組合が近くの山に稚ガニを放ち、大きくなって産卵のために海へと向かいます。その性質を使ってこの時期、小魚をエサにカニカゴを仕掛けるのです。
とれたモクズガニは大きさ12センチほどに育っています。
ことしは例年に比べ3分の1ほどの漁獲量だといいますが、この日は結局20匹ほどとれました。
(豊田さん)
「なんか、とれんかったね」「10月になって、雨という雨が降ってないもんね」
モクズガニはすぐ近くの徳地中心部にある農産品直売所=南大門に出荷します。この時期は、徳地のモクズガニ漁が最盛期。地元の4人の漁師が出荷していて、店頭には連日、多くのモクズガニが並びます。
最もおいしいというカニ汁のレシピも添えて販売しています。10匹入りで1300円ほどです。焼いたり、唐揚げにしたりしても、おいしいということです。
徳地のモズクガニ漁は来年3月末まで行われます。豊田さんはボートをこいできょうも漁に向かいます。