南海トラフ地震との関連は?長く続く横揺れ…四国地方で震度6弱 県内でも最大震度4
不気味な長い横揺れを感じたという方も多いのではないでしょうか。17日夜、愛媛県と高知県で震度6弱の揺れを観測する地震がありました。県内では湧水町で震度4を、広い地域で震度3などを観測しました。南海トラフ巨大地震との関連はあるのでしょうか。
17日午後11時14分ごろ、豊後水道を震源とする地震があり、愛媛県と高知県で震度6弱を観測しました。震源の深さは40㎞、地震の規模を示すマグニチュードは6.6と推定されます。
(カメラマン)
「照明が揺れています。高知で震度6弱!?」
県内でも湧水町で震度4、鹿児島市や阿久根市など県内の広い範囲で震度3から2を観測しました。この地震による津波はなく、被害の報告も入っていません。
震源となった豊後水道は南海トラフ巨大地震の発生が想定されている範囲に含まれていますが、メカニズムの違いから南海トラフ地震との直接の関連は無いとみられています。
一方で…。
(記者)
「うわ、揺れてる」
こちらは地震発生時、鹿児島市のマンションで撮られた映像です。
鹿児島市で観測したのは震度3だったにも関わらず長く続いた横揺れ。鹿児島地方気象台によりますと長周期地震動による可能性が大きいということです。長周期地震動は、震源から数百キロ離れたところでも高層ビルが長時間にわたってゆっくりと大きく揺れ、高層階ほど大きく揺れる特徴があります。今回の地震では高知県や鳥取県で長周期地震動が観測されていて、県内の長い揺れもその可能性があるということです。
また、防災の専門家で鹿児島大学の井村 隆介准教授は今回の地震を踏まえ一人一人が防災への意識を高めることが大事だと話します。
(鹿児島大学 井村 隆介准教授)
「揺れの大きさとかで津波が来ないとか、建物が安全かどうかを見てもあまり意味がない。震度が小さくても長く揺れれば倒れてくるものも増えてくる」咄嗟の行動が命を守るかどうかに繋がる/自分の意識の中で反芻していくことが大事」
気象庁は揺れの強かった地域では、今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意するよう呼び掛けています。