【台風10号】“特別警報”最大級警戒 29日にかけ県本土に上陸おそれ 三島村には緊急安全確保
非常に強い台風10号は種子島・屋久島地方にかなり接近していて29日にかけて県本土に接近、もしくは上陸すると見られています。気象庁は数年に一度の大規模な災害が発生するおそれがあるとして「特別警報」を発表し最大級の警戒を呼びかけています。
非常に強い台風10号は屋久島の西南西約40キロの海上にあってゆっくりとした速さで北に進んでいます。中心の気圧は935ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルです。
台風の暴風域に入っている種子島・屋久島地方を中心に猛烈な風が吹いていて、屋久島町尾之間では観測史上最大の44.4メートルの最大瞬間風速を観測。屋久島町北部付近では午後3時までの1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表されました。
この動画を撮影した男性は。
(屋久然ライフ高木一仁さん)
「私ここに住んで7年だがたぶん一番大きい。風は強いんじゃないかな。海が霧状になって波が見えない状況になってきた」
28日夜は避難せず自宅にとどまる判断をしたということです。
(屋久然ライフ高木一仁さん)
「今は既に危険な状態だと思いますよ。屋久島は。作物を冷蔵庫、冷凍庫に入れている。停電対策だけはしてますが苦労する」
現在、種子島・屋久島地方が暴風域に入っています。
台風はさらに発達しながら北上し非常に強い勢力を保ちながら、29日未明には大隅地方、29日朝には薩摩地方に最接近する見通しです。
現在、三島村全域に警戒レベル5の緊急安全確保、多くの地域に避難指示が出されています。
県内は29日にかけ線状降水帯が発生し大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。
気象庁は台風による暴風と波浪、高潮の特別警報を発表しました。県内で発表されるのは2022年の台風14号以来、2回目です。
住宅が倒壊するような猛烈な風が吹くほか、高波によって数十年に一度しかないような大規模な災害が発生するおそれがあり、最大級の警戒が必要です。(28日午後6時現在)