×

男性1人が行方不明 30人ケガ 住宅29棟一部破損 さらに増えるか 台風10号で鹿児島県内に被害

2024年8月29日 20:27
男性1人が行方不明 30人ケガ 住宅29棟一部破損 さらに増えるか 台風10号で鹿児島県内に被害

 台風10号の影響で県内ではこれまでに1人が行方不明になっているほか、あわせて30人がケガをしています。県のまとめによりますと住宅の一部が破損する被害が29棟で確認されていますが、30日以降、調査を始める自治体もあり、被害はさらに広がる可能性があります。

 台風10号の影響で猛烈な風に見舞われた県内。KYTの調べでは、風にあおられて転倒するなどし、県内であわせて30人がケガをしています。鹿児島市では28日夜港に停泊した船で作業をしていた北九州市の男性(64)が海に投げ出され行方不明になっています。海上保安部が捜索していましたが現場の近くで身元がわからない遺体が見つかり、関連を調べています。

 また、薩摩川内市では、夫婦(60代)が台風による停電のため室内で自家発電機を使用したところ体調が悪くなり、一酸化炭素中毒で病院に搬送されました。いずれも命に別条はないということです。

 住宅にも影響が出ています。県によりますと、奄美大島の龍郷町で家屋24棟、奄美市で3棟、指宿市で2棟の合わせて29棟が一部破損しているということです。30日以降、調査を始める自治体もあり、被害はさらに広がる可能性があります。

 九州電力によりますと、午後5時現在、県内であわせて約17万戸で停電が続いているということです。