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尚古集成館がリニューアル 最大の目玉は動画「戦国島津の歩み」ナレーションをあの俳優が担当 

2024年10月4日 19:04
尚古集成館がリニューアル 最大の目玉は動画「戦国島津の歩み」ナレーションをあの俳優が担当 
 現存する最も古い工場建造物、尚古集成館がリニューアルし報道陣に公開されました。最大の目玉は、鹿児島出身のある俳優が関わった映像です。

 リニューアルオープンした尚古集成館。耐震工事で2022年から休館していましたが今月から営業を再開しました。

(内田直之キャスター)
「新しくなった集成館。中に入ってまず驚くのがこの明るさです。以前より展示物が見やすくなりました。前はカーテンで覆われていた窓ですが、外光が入るように変更されたということです」

 以前は展示物を痛めないように外光を遮断していましたが現存する最も古い工場建造物の特徴を生かすことにしました。紫外線を防ぐフィルムを窓に施したそうです。外光の影響を減らそうと展示物を建物の中心に集めました。

 力を入れたのが戦国島津のコーナー。15代 島津 貴久が作った「時雨軍旗」の複製は実物と同じ大きさで細部にこだわりました。最大の目玉は戦国時代を駆け抜けた島津家の歩みを わかりやすくまとめた動画です。

(ナレーション)
「島津の本隊や高城にこもっていた軍勢が一斉に攻撃。かなわないと悟った大友勢は態勢を立て直すために撤退を開始しますが島津勢はこれを20キロ離れた耳川まで追撃しました」

 ナレーションを担当したのは、鹿児島出身の俳優で歌手の上白石 萌音 さんです。グラフィックデザインは、ゲーム信長の野望で知られる会社にお願いしました。講座室や収蔵庫を改築して展示スペースを1.4倍に広げ見やすくなりました。

(島津興業 福元 啓介 主任学芸員)
「県外、世界に関係する歴史のポイントも解説に散りばめている。色んな方が島津家を身近に感じてもらえる博物館になればいいかなと思う」

(内田直之キャスター)
「リニューアルした尚古集成館のすぐ目の前にできるのが仙厳園駅です。来年の開業に向けて着々と準備が進められています。ホームの形がわかるようになってきました」

 来年3月、開業予定の仙厳園駅。交通の利便性がアップしさらに訪れやすくなります。一方、鹿児島市は、磯ビーチハウスを1年を通して賑わう場所にしたいとカフェやレストランを整備する方針を示しています。尚古集成館や仙巌園を含めた磯地区がこれからさらに注目を集めそうです。