【なぜいま増えている?】仙台市中心部で飲食店・古着店など「新店続々オープン」 背景には新型コロナも
仙台市中心部の商店街では、飲食店や古着店など新しいお店が続々とオープンしている。
なぜいま増えているのか?
背景には新型コロナなどもあるようだ。
仙台市青葉区一番町では、忘年会シーズンの最中 新たな飲食店がオープンした。
ビルの3階に出店したのは、大手焼き鳥チェーン店「鳥貴族」。
東北では、初の出店だ。
伊藤有里記者リポート「鳥貴族の魅力は、なんといってもそのお値段です。 こちらの焼き鳥も、メガジョッキも、そしてこちらの釜めしも全部360円です」
焼き鳥も飲み物などすべて「均一価格」で提供し、若者やファミリー層を中心に関東・関西などで人気を集めている。
鳥貴族・江野澤暢男社長「コロナが始まる2019年くらいから、全国に向けた計画を本格的にスタートするのにあたって、東北地方への出店も検討しておりました。東北(展開)の起点となる重要な拠点だと思っております。 東北地方の文化・経済の中心の地でもありますので、 東北地方展開していくならまずは仙台からと」
今、仙台市中心部のアーケードには、続々と新しい店舗がオープンしている。
仙台商工会議所の調査によると、中心部商店街の通行量はコロナ下の3年間で落ち込んだものの、今年は前年と比べて1割以上増えている。
中心部商店街のテナント事情に詳しい不動産会社によると、コロナ下の3年と、アフターコロナを見据えてのテナントの入れ替わりがあったという。
土屋不動産・土屋秀聡社長「コロナの影響も少なからずあったと思います。コロナが始まってから何店舗も撤退方向になってますし、移転の動きがありました。多く増えてきたのは、古着屋と飲食店、大衆酒場みたいなところが増えたところが多いですね」
中心部商店街で新たなお店が増えている背景には、空き店舗の増加とテナント料の変化があるという。
土屋不動産・土屋秀聡社長「アーケード商店街の賃料が下落したことによって、新しい店舗が増えてきたと認識しています。エリアによるんですけども、一番町エリアが一番影響を受けていて、2割~3割くらい落ちたところは聞いたところがあります」
この5年ほどでは、小売店が仙台駅周辺へ新規出店・移転する動きがある一方、相対的にテナント料の下がった中心部商店街では飲食店などが増え始めている。
伊藤有里記者リポート「仙台市中心部のアーケードでは、続々と新店舗が増えています。その中でも目を轢くのが古着屋さんです。こちらにも、そしてあちらにも古着屋さんができています」
特に若い世代に人気のある古着店や、大衆居酒屋の出店が相次ぎ、今後も増加傾向がみられる。
土屋不動産・土屋秀聡社長「大きく街中が変化すると思っています。建物が建て替わることによって、人が集まる。人が集まるっていうのは仙台だけじゃなく、東北中から人が集まるというような変化があると思います」
仙台市中心部では、オフィスビルの開発も予定されていて、これからのまちの賑わいにも大きな変化が見られそうだ。