住民グループが町と事業者の「契約内容の不備」を指摘する加美町の風力発電施設について、石山町長は契約内容の見直しを進める方針を示した。
住民グループが町と事業者の「契約内容の不備」を指摘する加美町の風力発電施設について、石山町長は契約内容の見直しを進める方針を示した。
加美町では、風力発電事業者のJRE宮城加美が、町有地を含む場所で風車10基を建設する計画を進めている。
住民グループは、このうち町有地に建設された4基について、町と事業者との契約で「賠償責任が発生した際、事業者に全額賠償を求めない」などとされているのは違法として、町有地の使用差し止めを求める裁判を起こしている。
加美町の石山町長は、8日開かれた裁判での住民グループの意見などを受け会見を開き、事業者との契約内容について見直しを進める方針を発表した。
加美町・石山敬貴町長「交渉次第になってきますけれど、 原告側の主張を受け入れていきたいという風に考えております」
住民グループは、町の動きを見ながら訴えを取り下げるか等今後の動きを検討していくとしている。
原告団・佐澤史朗代表「当選した新しい町長がどのような形で対応してくれるかはっきりしていない。大分風向きはよくなったという感じはする」
町は、風力発電施設が本格運転を始める来年4月までに契約内容の見直しを終えたいとしている。